外資系企業の人材獲得競争は激しさを増しています。採用を成功させるためには、人材市場の動向の把握と的確な施策が欠かせません。
そこで、外資系製薬企業の採用活動に従事される方や人事担当者の方向けに、【2024年度下半期 ヘルスケア業界の採用動向】と題し、エイペックス製薬チームのシニアビジネスマネージャーであるホルヘ・エスコベドに話を聞きました。
本記事は、日本人材ニュース「人材獲得策の最新事情(2024年9月特別号)」における「外資系企業の採用動向レポート」にも掲載されています(紙面およびWeb版)。
細胞治療・遺伝子治療の市場は大きく、経験人材の需要増が見込まれる
当社のデータによると、2024年上半期の外資系製薬企業の採用活動は前年から伸長しており、売り手市場は下半期以降も続くと予想されます。
特に、細胞治療や遺伝子治療に携わる企業が年々増加しており、世界的製薬企業はほぼすべてこの分野の事業に着手しパイプラインを強化しています。市場も大きいことから、経験人材の需要は継続して増加していくでしょう。
職種では、RWE、HEOR、疫学の分野で高度なスキルを持つ人材の需要が顕著に増加しています。比較的新しい専攻分野であるMPHも業界で注目されており、この分野でキャリアを極めたいという人材も少しずつ増えています。マケットアクセスやプライシング、ペイシェントアドボカシーなどのポジションも重要性を増しており、デジタル化の潮流からコマーシャルエクセレンス、デジタルマーケティング職なども採用が活況です。
ただ、高い専門性と語学力を有する優秀人材の獲得は容易ではなく、特にマネジャークラス以上ではそれが顕著で、どの外資系企業でも年収1,000万円以上の募集が通常です。給与額や担当領域とともに、裁量権の大きさを意味するグローバルへのレポートライン、上司との相性を含めたカルチャーフィット、リモートワークなどの就業環境も候補者が最も重視するポイントです。より柔軟な在宅勤務制度や採用年齢の引上げなども検討が必要です。
近年ではコンサルティングファームやFMCGなど製薬出身以外の人材を採用する企業も増え、人材不足への対策を講じています。また、オンライン面談により採用スピードが加速していることを考慮し、面接回数を最小限に抑えるなど柔軟性とともにスピードも採用成功の鍵となっています。
さらに外資系企業が注意しなければならないのが、グローバルとのコンセンサスです。最終オファーの段階で双方の求める人材像に大きな相違があったというケースもよく見られますので、上級職の募集の際には、転職エージェント・日本の採用担当者・グローバルの三者でミーティングを行うことが有効でしょう。
優秀人材の獲得にはエグゼクティブ・サーチ・ファームの存在が欠かせない
エイペックスは、業界特化型エグゼクティブ・サーチ・ファームとして、製薬業界を中心としたヘルスケア業界の一流人材の紹介に大きな実績を持ちます。
マネージャー~Cレベルの経営幹部、臨床開発・薬事・品質・メディカルアフェアーズ・安全性・マーケティング・事業開発・エクスターナルアフェアーズ・創薬など特定分野のスペシャリスト、国際的な視野を持つバイリンガル人材など業界に従事する優秀人材との豊富なコネクションを強みとして、ヘルスケア企業の方々に短期間で効率的な採用活動のサポートを提供しています。
採用活動にお悩みの方、エグゼクティブサーチについて詳しく知りたい方、料金体系について知りたい方など、ぜひ下記のボタンからお気軽にお問い合わせください。