最終面接を終えたものの、結果の連絡がなかなか届かず、不安な気持ちを抱えていませんか?
「企業からの連絡はいつ頃来るのが一般的なのだろうか?」
「結果が遅れているのは不合格のサイン?」
「自分から問い合わせるべき?でも失礼にならないか心配…」
このような不安を感じている方に向けて、本記事では以下のポイントをわかりやすく解説します:
最終面接の結果連絡が遅れるよくある理由
適切な問い合わせのタイミングとマナー
すぐに使える問い合わせメール例文(日本語・英語)
企業の採用事情をふまえて、冷静に状況を判断できる情報を整理しました。「今、どうすればいいのか」を明確にしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
転職の最終面接結果とは?
最終面接の結果は、転職活動の中でも特に重要な連絡のひとつです。ここまで選考を進んできた方にとって、この通知が「新しいキャリアのスタート」につながるかどうかを決める大きな節目です。結果は通常、合格であれば「内定」、不合格であれば「お見送り」として伝えられます。
最終面接の結果通知には、面接から数日〜数週間かかることがあります。通知のタイミングは、企業の規模や業界、ポジションのレベル、採用フローの複雑さによって大きく異なります。
たとえば、中小企業やベンチャーでは意思決定が比較的スムーズで、面接翌日に連絡があるケースもあります。一方、大手企業や外資系では社内承認プロセスに時間がかかる傾向があり、通知が遅れることも珍しくありません。
また、最終面接を終えた複数の候補者を比較・検討している場合や、社内の稟議が多段階にわたる場合も、連絡までに時間がかかる原因となります。

【ワンポイント】ヘッドポジションやシニアクラスの採用では、日本法人だけでなくグローバル本社の承認が必要になることがあります。そのため、最終調整に1ヶ月以上かかるケースも。日本側がオファーに前向きでも、正式な通知は本社の承認が出るまで保留される場合があります。
連絡方法と時期の目安
最終面接の結果連絡は主に以下の方法で行われます:
メールによる通知: 最も一般的な連絡方法で、正式な内定通知書が添付されていることも多い
電話による連絡: 特に合格の場合は、個人的な印象を与えるために電話で連絡が来ることもある
転職エージェント経由: エージェントを通じて応募した場合は、エージェントから連絡が入る
結果通知の時期については、多くの企業では面接終了時に「1週間以内にご連絡します」などと伝えられることが一般的です。土日祝日を挟む場合は、営業日ベースで考える必要があります。例えば金曜日に面接を受けた場合、結果は翌週の水曜日頃までに連絡があると見込むのが妥当でしょう。
最終面接結果が遅くなる5つの理由
予定されていた期日を過ぎても最終面接の結果連絡がない場合、その背景にはいくつかの具体的な要因が考えられます。結果通知の遅延は必ずしも否定的な意味を持つわけではなく、企業側の内部事情によるものであることが多いのです。これらの要因を理解することで、待機期間中の心理的負担を軽減できるでしょう。
①「内定を出すかどうか」の最終判断フェーズだから
候補者に会うのは全て終わっており、ここで内定を出すために本格的な社内承認プロセスがスタートします。
② 条件提示に向けた具体的な社内調整が必要になる
面接前はあくまで仮の想定年収やポジションでも、内定段階になると正式なオファーを出す必要があるため、詳細な条件確認や承認が発生します。
③ 複数の最終候補を比較・調整しているケースがある
1名に決める前に、他の候補者との比較検討や稟議が行われるため、最終面接後に時間がかかりやすくなります。
④ 役員や本社の関与がこの段階で必要になることが多い
現場ではOKでも、最終面接官(役員や本社担当者)が決定権を持っており、そこで初めて承認プロセスが始まる企業も多くあります。
たとえば、外資系企業の日本法人では最終的な承認を本社で行うケースも多く、海外とのやり取りが発生するため、国内企業よりも通知が遅れることがあります。
⑤ 採用担当者が多忙なケースもある
採用担当者は採用以外の業務と兼務していることが多く、特に繁忙期は選考対応が後回しになることもあります。
また、応募が多かったり、担当者の異動・交代で引き継ぎに時間がかかっている場合もあります。
最終面接結果が遅いときの対策

企業からの連絡が遅れている場合は、適切なタイミングと方法でアクションを起こすことが大切です。不安な気持ちに振り回されるのではなく、状況を冷静に整理し、次のステップに向けた準備を進めることで、待機期間を有意義に過ごすことができます。
迷惑メールフォルダも念のためチェックを
これまで問題なくメールのやりとりができていたとしても、メールトラブルが絶対に起きないとは限りません。何らかの原因で受信トレイに届かないケースもあります。
期日を過ぎても連絡がない場合は、念のため迷惑メールフォルダも確認してみましょう。
適切なタイミングに問い合わせる
企業から「〇月〇日までに連絡します」とはっきりした期日を伝えられている場合は、その日を過ぎた翌日か翌々日に確認の連絡をしてみましょう。
「1週間前後」「数日中に」「2~3日ほど」など、あいまいな表現だった場合でも、伝えられた日を1~2日過ぎていれば、こちらから連絡をして問題ありません。
問い合わせのポイントは「結果」ではなく「進捗の確認」
最終面接の結果を問い合わせるときは、「合否を教えてください」と直接聞くよりも、「選考の進み具合はいかがでしょうか?」と、進捗状況を確認する聞き方がスマートです。
採用担当者も忙しい中で対応していることが多いため、選考プロセスへの理解を示しながら、丁寧に確認する姿勢が大切です。
特に日本の企業では、ストレートな表現よりも少し柔らかく、気遣いのある言い回しが好まれます。焦る気持ちがあっても、相手に配慮した聞き方を心がけましょう。

【ワンポイント】シニアポジションでは、「グローバルの〇〇と会ってほしい」など、追加面接が急遽発生するケースもあります。焦らず、柔軟に対応する姿勢を保つことが大切です。
関連記事: 面接日程確定メールのマナーと適切な返信方法は?【テンプレあり】
連絡は基本的にメールで、電話はどうしてもの場合に
最終面接の結果について連絡する際は、電話ではなくメールが基本です。最近はテレワークを導入する企業も多く、電話では担当者とタイミングが合わないことがあります。メールなら相手の都合に合わせて確認してもらえるため、配慮のある連絡手段といえます。
どうしても急ぎの場合や、メールを送っても1〜2営業日たっても返信がない場合のみ、電話で連絡するようにしましょう。
最終面接の結果の問い合わせメール例文
以下に、最終面接の結果を問い合わせる際に使えるメールテンプレートをご用意しました。
A)期日を伝えられていた場合と、B)そうでない場合の2パターンがありますので、ご自身の状況に合わせてご活用ください。また、外資系企業や英語での連絡が必要な場合に使える英語のテンプレートA')B')も併せてご紹介しています。
コピー&ペーストして、必要な部分を差し替えるだけで使えるシンプルな内容です。ぜひご参考ください。
A)連絡期日が伝えられている場合
件名:最終面接の結果につきまして(氏名) 株式会社〇〇 採用ご担当者様 お世話になっております。 〇月〇日に最終面接の機会をいただきました、〇〇と申します。 その節はお時間を頂戴し、誠にありがとうございました。 〇月〇日頃に選考結果をご連絡いただけると伺っておりましたので、念のため状況を確認させていただきたくご連絡いたしました。 お忙しいところ恐れ入りますが、ご教示いただけますと幸いです。 何卒よろしくお願い申し上げます。 — 〇〇〇〇(氏名) メール:〇〇〇〇@example.com 電話:090-xxxx-xxxx |
A’)連絡期日が伝えられている場合(英語版)
Subject: Follow-up on Final Interview Result – [Your full name] Dear [Company name] Recruitment Team, My name is [Your full name], and I interviewed for the [Job title] position on [Month day]. Thank you again for your time during the interview. I remain interested in this opportunity and was particularly excited about [Specific aspect of the role/company mentioned in the interview]. You mentioned that a decision would be made around [Month day], so I'm writing to inquire about any updates on the selection process. I look forward to hearing from you. Thank you, [Your full name] Email: [Your email] Phone: [Your phone number] |
B)連絡期日が伝えられていない場合
件名:最終面接の選考状況につきまして(氏名) 株式会社〇〇 採用ご担当者様 お世話になっております。 〇月〇日に最終面接の機会をいただきました、〇〇と申します。 その節はお時間を頂戴し、誠にありがとうございました。 お手数をおかけして恐縮ですが、選考の進捗について何かご共有いただけることがございましたら、ご連絡いただけますと幸いです。 お忙しいところ恐れ入りますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
— 〇〇〇〇(氏名) メール:〇〇〇〇@example.com 電話:090-xxxx-xxxx |
B’)連絡期日が伝えられていない場合(英語版)
Subject: Follow-up on Final Interview Result – [Your full name] Dear [Company name] Recruitment Team, My name is [Your full name], and I interviewed for the [Job title] position on [Month day]. Thank you again for your time during the interview. I remain interested in this opportunity and was particularly excited about [Specific aspect of the role/company mentioned in the interview]. As it has been [Timeframe, e.g., two weeks] since our interview, I'm writing to inquire about any updates on the selection process. I look forward to hearing from you. Thank you, [Your full name] Email: [Your email] Phone: [Your phone number] |
電話での問い合わせ時の注意点:
多くの企業では午前10時〜11時半、午後2時〜4時が採用担当者に連絡しやすい時間帯とされています。
通話開始時に「お時間よろしいでしょうか」と確認し、多忙な場合は適切な時間に改めて連絡することを推奨します。
会話は3分以内に収め、簡潔に要件を伝えることで相手の業務への配慮を示しましょう。
自分の氏名、面接日、応募ポジションを明確に伝え、担当者の記憶を喚起しましょう。
「結果を急かす」という印象を与えないよう、言葉遣いには細心の注意が必要です。特に人事担当者への配慮を欠いた表現は、たとえ優秀な候補者であっても最終的な印象を損ねる可能性があるため、常に敬意を持った対応を心がけましょう。
最終面接の“手応え”はある?合格・不合格のサインをチェック
最終面接の結果を待つ間は、誰しも不安になりやすいものです。面接中のやりとりや雰囲気から、合格・不合格の「サイン」が見えることもあります。あくまで参考程度ですが、心の準備や振り返りのヒントとして確認してみてください。
合格の可能性が高いサイン
入社可能日について聞かれた
採用を前提に調整を進める意図があるかもしれません。
業務内容や希望条件について詳しく質問された
実際の配属や働き方をイメージして話している可能性があります。
面接時間が予定より長くなった
関心を持たれている証拠。対話が深まるのは良いサインです。
入社後の業務や制度について具体的な説明があった
会社側が「入社後」を見据えている可能性が高いです。
企業側から会社の魅力や福利厚生をアピールされた
「ぜひ入社してほしい」というメッセージが込められていることも。
握手や笑顔での丁寧な別れ方
フレンドリーな対応があれば、好印象を持たれている可能性があります。
不合格の可能性があるサイン(あくまで一例)
面接官の反応が薄い、無言が多い
関心が薄いか、評価が芳しくない可能性があります。
深掘りされた質問がほとんどない
採用対象ではないと判断され、対話を短縮されていることも。
逆質問に対してあまり広げてくれない
面接官の興味を引けなかった可能性もあります。
面接が極端に短時間で終了した
単なる確認や顔合わせでない場合は、慎重な受け止めが必要かもしれません。
サインはあくまで参考材料のひとつです。合格フラグに思えても、社内調整で変更があることもありますし、不合格サインのように感じても結果が逆転することも。最後まで気を抜かず、丁寧に対応し、結果を待ちましょう。
最終面接後、家族への相談はしておくべき?
「内定をもらってから伝えればいい」と思っていたら、家族の反対で結局辞退することになってしまった―そんなケースは意外と多くあります。特に勤務地や収入、働き方が変わる転職では、家族の理解と協力が欠かせません。
最終面接が終わり、結果を待っている間は、少し気持ちに余裕ができるタイミングです。この時期に、これまでの選考の経緯や転職理由を家族に共有し、あらかじめ意見を聞いておくことで、内定後の判断もスムーズになります。
転職は、本人だけでなく家族にも影響する大きな決断。後から慌てることがないよう、早めに信頼関係を築いておくことが大切です。
転職エージェントに最終面接結果を確認する際のポイントとメール例文

転職エージェントを活用している大きな利点のひとつは、企業とのやり取りをエージェントが代行してくれることです。特に最終面接後のやり取りでは、自身の状況や優先順位を明確に伝えることが非常に重要になります。
たとえば、
他社からすでに内定を受けている場合
希望する入社時期が限られている場合
現職の退職通知期限が迫っている場合
など、時間的な制約があるときは、その旨を具体的に共有しましょう。エージェントにとっては、こうした情報が企業との交渉材料となるため、場合によっては選考プロセスを早める働きかけをしてくれることもあります。
また、転職エージェント経由で応募している場合、企業に直接連絡するのではなく、担当エージェントを通じて確認するのが基本です。
選考結果が予定より遅れている、または早めの判断が必要な状況では、遠慮せずエージェントに相談しましょう。連絡の際は、以下の3点を明確に伝えることがポイントです。
① 応募先企業の名前
② 面接を受けた日付
③ 結果を早く知りたい理由(他社の内定回答期限など)
メール・電話いずれの場合でも、状況を明確に伝えることで、エージェント側も企業に適切なタイミングで確認しやすくなります。
以下に、転職エージェントへメールで問い合わせる際の例文をご紹介します。
最終結果の進捗について転職エージェントに問い合わせる場合
件名:A社の選考状況につきまして(氏名) 〇〇様 お世話になっております。[氏名]です。 〇月〇日に最終面接を受けたA社について、現時点で何か選考の進捗状況をご共有いただけますでしょうか。 現在、他社の選考も進んでおり、今後の意思決定を検討する上で状況を把握できればと考えております。 結果のご連絡時期など、わかる範囲で構いませんので、ご教示いただけますと幸いです。 お忙しいところ恐れ入りますが、何卒よろしくお願いいたします。 |
最終面接でお見送りになってしまった場合の次のアクション
最終面接で残念ながらお見送りとなった場合でも、次の機会に向けた前向きな準備は十分可能です。今回の面接内容を振り返り、伝え方や考え方を見直すことで、次の選考でより良い結果につながるケースも少なくありません。
フィードバックをもらう
可能であれば、選考を担当してくれた転職エージェントのコンサルタントや企業から改善点のフィードバックを依頼することで、次の面接への対策につながります。
応募書類や面接内容を見直す
自分がどこでつまずいた可能性があるか、質問の回答や面接時の印象を振り返って記録しておくと有効です。
他の選考への気持ちを切り替える
早めに気持ちを整理し、次の企業に向けてエネルギーを切り替えることが大切です。落ち込む時間が長すぎると、チャンスを逃してしまうこともあります。

【実例紹介:オファー直前の“想定外”】ある候補者は、最終面接後に「オファーを承諾しよう」と前向きに準備していましたが、返答を迷っている間に、グローバル本社の部署再編が起き、ポジション自体がクローズしてしまいました。このように、企業側の都合で急に状況が変わることもあります。
以下の記事では、面接でよく聞かれる質問や、回答時のポイントをわかりやすくまとめています。今後の選考に向けた参考としてご活用ください。
▶︎【転職時の面接はどう進む?】全体の流れやよくある質問と対策をご紹介
▶︎【例文付】職務経歴を面接で伝える方法は?好印象を与えるコツをご紹介!
▶︎【例文付】退職理由(転職理由)を面接で聞かれた際の回答のポイントをご紹介!
▶︎【回答例あり】面接で「あなたにとって仕事のやりがいとは?」の上手な答え方
内定の連絡をもらった次のアクション
条件の最終確認
オファー面談の準備
条件交渉や入社日など、聞きにくいこともこのタイミングで確認・相談できる場合が多いため、事前に確認したいことをまとめておくと安心です。
退職準備の計画
現職の退職スケジュール(引継ぎ、最終出社日)を計画し、円満退職に向けた準備を始めましょう。
入社までに必要な準備の洗い出し
健康診断や書類提出、通勤経路の確認など、入社までに必要な準備をリストアップしておくと安心です。
内定後の判断や準備に迷ったら、こちらの記事も参考に
最終面接を通過して内定を得た後も、「本当にこの会社で良いのか」「条件に納得できるか」など、さまざまな迷いや不安を感じる方もいらっしゃいます。
そんな時は、次のステップを落ち着いて整理するための情報をあらかじめ押さえておくことが大切です。
▶︎【転職すべきか悩む方へ】決断の基準やしない方が良い場合もご紹介
内定後に立ち止まって考えたいポイントや、決断に迷ったときの考え方を解説。
▶︎【内定辞退のメール例文】書き方の注意点やポイントもあわせて解説!
辞退を検討される場合に備えて、印象を損ねずに伝えるメール文例をご紹介。
▶︎【転職で年収が下がる】転職すべきかの判断基準と年収を下げないポイント5選
オファー条件に不安がある方に向けて、判断軸と工夫のポイントをまとめています。
▶︎【転職初日の服装はどうする?】オフィスカジュアルや服装自由の場合もご紹介
第一印象を大切にしたい方に。入社初日の服装選びのコツをわかりやすく解説。
次のチャンスを、より確実に掴むために
今回の選考が思うような結果にならなかったとしても、それは「あなたに合った環境がまだ別にある」というサインかもしれません。
エイペックスでは、年収1,000万円以上の非公開求人を多数保有し、外資系・日系企業の中でもハイクラス人材にふさわしいポジションをご紹介しています。
製薬・医療機器・IT・法務コンプライアンス・人事・会計など、11の専門領域に精通したコンサルタントが、英語力や専門性を活かしたキャリア形成を丁寧にサポートします。
「これまでのエージェントでは物足りなかった」
「より戦略的にキャリアを考えたい」
そう感じている方は、ぜひ一度エイペックスにご相談ください。