コロナ禍でも売り手市場の転職ですが、何社受けても希望の会社から内定をもらえないという方がいます。実は、自分では間違っていないと思っていた身だしなみが不合格のポイントになっているケースがあるのです。「なんだ、自分は大丈夫」と出来ているつもりになっていないか、身だしなみについてここで再確認してみましょう。WEB面接でも油断は禁物です!
面接では初頭効果を武器に
人は出会った最初の15秒で第一印象が決まります。初頭効果ともいわれ、最初に受けた印象はその後なかなか覆ることはないそうです。そうであれば、この初頭効果を武器にしない手はありません。
採用面接ではビジネスマナーに即した身だしなみで、笑顔で朗らかな対応が鉄則となります。特に、同じようなスキルや経験を持つ入社希望者が複数いた場合、面接官がどちらを優先するかは全体的な印象になることも珍しくありません。
下記に、採用ボーダーラインで身だしなみによって不合格にされた方の例をあげてみました。自身に思い当たるものはないか、ぜひ今一度チェックしてみてください。
・面接会場に持ってきた荷物が大量だった
・面接時間ギリギリに来社したため、額から汗が止まらない(拭かない)
・ビジネスバックが汚れており、ボロボロだった
・靴が履きつぶされた状態だった
・体系と服のサイズが合っていない
・(女性の場合)派手すぎるネイルやメイク、頭髪の色
・(男性の場合)Yシャツの首回りが著しく黄ばんでいる
・体臭がある
・頭髪の汚れ、乱れ
・ペットボトル等の飲み物を面接前の机に準備
・Webツールで応募をしたので履歴書と職務経歴書は不要と思い持参しなかった
・マスクを外さないので表情が分からない(コロナ禍以前)
身だしなみは最低限のビジネスマナー
企業側としてはスキルや経歴、人柄で採用を決定するのはもちろんですが、それと同じくらいに既存社員との調和やあなたの従業員レベルの高さも考慮されます。
文字だけで見ると「そんな人はなかなかいないよ…」と思われがちですが、最近は「これくらいなら大丈夫だろう」という自身の許容範囲で面接に挑まれる方も意外に多いのです。
近年カジュアルなオフィスも増えてきており、そこまでガチガチな身だしなみを求められなくなってきていますが、ビジネスマナーは「社会」という同じ土俵に上がる人同士が最低限守るルールです。そのルールすら守れない人が、自社でスキルが発揮できるのかと疑問に思う採用担当者が多いのも当然と言えます。
採用面接の場は、自分を商品として見立てプレゼンテーションをする場です。自分は大丈夫と過信せず、改めて初心に立ち返り、自身の身だしなみが社会のルールで受け入れられるものなのか、第三者に確認してもらうのも一つの方法ではないでしょうか。