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パソコンを使ってスケジュールを立てている日本人

転職活動は何から始める?事前準備から内定獲得までの進め方を詳しくご紹介

転職を意識し始めたものの、具体的な進め方が分からず、なかなか実行に移せない方は少なくありません。特に初めての転職では、「どこから手をつければ良いのか」「何を準備すれば良いのか」といった疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。

転職活動を成功させるためには、十分な準備と計画が不可欠です。自己分析から業界研究・書類作成・面接対策まで、1つ1つのステップを着実に進めていくことが理想的な転職の実現につながります。

本記事では、転職活動を始めるにあたっての具体的な手順や準備について、以下のポイントを中心に詳しく解説していきます。

  • 転職活動を始める前の心構えと準備

  • 効果的な自己分析と市場調査の方法

  • 転職活動の具体的なスケジュール

  • 書類作成から面接までの成功のコツ

ぜひ、あなたの転職活動のロードマップとしてお役立て下さい。

▼転職活動全般の成功ポイントについては、以下の記事でも詳しくご紹介しています。

転職成功のコツ7選!転職成功者が実践していた秘訣もあわせてご紹介!

目次

  • 転職活動は何から始める?

  • 初めての転職活動で、事前準備の終了後にやること

  • 転職活動のやることリスト (無料ダウンロード)

  • 転職活動を始めるおすすめの時期は?

  • 転職活動で何から始めるか困っている方が注意すべきポイント

  • 転職活動中に困った時はどうする?

  • 成功のために転職活動前からできること

  • 人材コンサルタントが語る、転職を始める際のポイント

  • 転職活動を何から始めるべきか分からない方へのQ&A

  • 正しいステップを知り、転職への第一歩を踏み出しましょう

転職活動は何から始める?

限られた時間の中で転職活動を成功させるには、ステップに沿って進めることが欠かせません。まずは、転職活動全体のスケジュールとTo-doリストを把握することから始めるのがおすすめです。

転職活動の一般的なスケジュールとやるべきことを把握する

転職活動の基本的な流れと、各ステップでやるべき内容は以下のようになります。

  1. 事前準備(約1.5週間):スケジュール作成・自己分析・情報収集・転職の目的や軸の設定

  2. 書類作成・応募(約2週間):履歴書や職務経歴書の作成・企業研究・複数企業への並行応募

  3. 面接・選考(4~5週間):面接対策と準備・オンラインや対面での面接・企業との条件確認

  4. 内定・退社・入社(4~6週間):内定条件の確認(オファーミーティング)・退職手続き・引き継ぎ・入社準備

一般的な転職活動の期間は3~6ヶ月程度です。ただし希望する職種や業界、また長期休暇を挟むかなどによってもスケジュールは変動するため、上記はあくまでも目安とし、あなたの目指す業界に合わせて調整しましょう。

特に管理職の転職は面接回数も多いため、選考プロセスが長期化します。また、外資系企業の場合夏休みやクリスマス休暇で最終決定者が長期間不在のこともあるため注意が必要です。

余裕を持ったスケジュールで計画的に進めることで、希望する企業の募集タイミングを逃すことなく転職が可能になります。転職スケジュールの立て方の詳細はこちらの記事をご覧ください。

自己分析とキャリアの棚卸し

具体的な転職先の検討などに入る前に、まずは自己分析を行いましょう。

具体的には今までの職務経験を振り返り、これまでの実績や自分の強み・得意分野、培ってきたスキル、今後伸ばしていきたい領域を明確にします。特に実績については結果のみでなく、「どうやって達成したのか」「なぜそれが成功したのか」といったプロセスが説明できるようにしておきます。キャリアの過程で得られた目に見えないソフトスキルも言語化しておきましょう。

また外資系企業への転職を考えている場合は、グローバルな環境で活かせる経験やスキル、英語力なども含めて客観的に分析することが重要です。成功体験だけでなく、失敗から学んだことも含めて整理することで、より説得力のある自己アピールが可能になります。

業界や企業研究などの情報収集

次に情報収集を行います。具体的には希望する業界の市場動向や将来性、企業の事業戦略など、幅広い視点での調査を心がけましょう。

情報収集先としては以下のようなものがあります。

  • 転職サイト/口コミサイト

  • 転職エージェント

  • 社員の紹介

  • 業界情報サイト

  • ビジネス系雑誌やメディア

  • 企業ホームページやSNS

  • 転職説明会

情報収集時のポイントは、転職の軸を定め、その優先順位に従って必要な情報を見極めることです。また業界全体の動向から個別の企業情報へと段階的に情報を収集していくことで、効率的な情報収集が可能となります。

▼転職に向けた効果的な情報収集のやり方は、以下の記事でも詳しく解説しています。

転職前の情報収集はどうやる?方法や注意点をご紹介

転職の軸を決める

「軸を決める」とは、転職時の優先順位や譲れない条件を明確にすることです。まずは「なぜ転職したいのか」という根本的な理由を掘り下げ、転職を通じて達成したいキャリアの目標を見定めましょう。

その上で「給与」「職務内容」「勤務地」「企業の将来性」「ワークライフバランス」などの要素について、自分にとって何が最も重要で、どの条件なら妥協できるのかを決めます。この軸を明確にしないまま転職活動を始めると、目先の条件だけで判断して後悔する可能性があります。逆に、優先順位を付けることで、複数の内定を獲得した際の判断基準としても活用できます。

履歴書や職務経歴書を作成する

応募書類の作成では、企業が求める人材像を意識しながら上記の自己分析をふまえたうえで、自身の経験や強み・スキルを効果的にアピールすることが重要です。

履歴書は個人情報や学歴、職歴を正確に記載し、職務経歴書では具体的な業務内容や成果を明確に示します。ぜひ、自分の価値が具現化・最大化されている履歴書・職務経歴書を作成しましょう。 企業や転職サイトによっては独自のキャリアシートを用意している場合もありますので、その際には作成した履歴書・職務経歴書の内容を使って記入しましょう。

外資系企業への応募では、英文レジュメの作成も必要となります。基本的にA4サイズ1~2枚にまとめ、実績や成果は具体的な数値を用いて表現します。また、応募企業ごとに内容をカスタマイズし、その企業が重視するスキルや経験を強調することで、より効果的なアピールが可能となります。定期的な更新と内容の見直しも忘れずに行いましょう。

初めての転職活動で、事前準備の終了後にやること

スーツを着た人が会議室でコンサルタントと話している様子

転職活動の準備が整ったら、いよいよ求人への応募と面接・選考に進みます。

準備段階で決めた「転職の軸」に沿って応募先を選定しましょう。1社ずつの応募では気になる求人を逃す可能性があるため、複数企業へ並行して応募を進めて構いません。応募にあたっては、企業研究を十分に行い、応募先ごとに最適化した書類を用意することで選考通過の確率が高まります。

面接は企業によって2~6回程度実施されます。事前に「自己PR」「転職理由」「志望動機」などの質問への回答を準備し、声に出して練習することが大切です。また企業への逆質問を用意し、相互理解を深めることも重要です。

外資系企業では英語面接が想定されます。初めての転職活動では、英語表現についても「これでいいのだろうか」と迷ってしまうかもしれません。 自信がない場合、専門家に相談してみるのも良い方法です。エイペックスでは、外資系の転職に精通したバイリンガルのコンサルタントが、英語での回答準備や面接練習などをしっかりとサポートします。エイペックスが提供している転職サポートはこちらのページからご覧ください。

現在履歴書などの応募書類作成や面接対策で困っている方は以下よりお問い合わせください。弊社よりご連絡差し上げます。

人材コンサルタントから転職サポートについて聞いてみる

内定が決まったら、退職に向けて現在の職場と交渉し、調整を進めます。トラブルを避けるため、引き継ぎや事務手続きも漏れがないかチェックして確実に行いましょう。

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転職活動のやることリスト
下記の「転職活動やることリスト」には、転職活動の各ステップごとに必要なアクションが整理されており、目安時間や実践的なアドバイスに加えて、年収を下げないためのポイント英語面接で使える逆質問集など、役立つ情報も満載です。さらに、履歴書や職務経歴書、英文レジュメのテンプレートもすぐに使える形でまとめられています。転職活動を効率よく進めるために、今すぐダウンロードしてご活用ください。

​転職活動を始めるおすすめの時期は?

一般的に、転職活動が最も活発化するのは「1~3月」と「8~11月」です。1~3月は新年度に向けた人事異動や事業計画の見直しに伴い、8~9月は下半期開始に向けた体制強化のため、多様な職種で募集が増加します。ボーナス支給後の6~7月や12月~1月も退職者の人員補充で求人が増える時期です。

一方で、11~12月は年末調整や予算策定など企業の繁忙期にあたるため、新規採用のスピードが減速するという傾向もあります。

ただし、転職市場の動向だけでなく、自身のキャリアプランや個人の事情も考慮して時期を選ぶことが重要です。また一般的な動向に関わらず理想的な求人が現れることもあるため、いつでも対応できるよう転職エージェントと連携しておくなど早めに準備を整えておくことをおすすめします。

▼転職活動を始める時期についての詳細は以下の記事からご覧いただけます。

転職活動に最適な時期を見極めるポイント!季節ごとのメリットとデメリットもご紹介

転職活動で何から始めるか困っている方が注意すべきポイント

はじめての転職活動の場合、新卒での就職活動とは勝手が異なるため戸惑ったり、不利な状況になってしまったりする可能性もあります。そのため、以下のような点にも留意して進めましょう。

評価方法が新卒とは違う

新卒採用ではポテンシャルが重視されましたが、転職では即戦力としてのスキルや実績がおもな評価対象となります。企業が求めているのは「何ができるのか」「どう会社に貢献してくれるのか」という具体的な能力です。特に30代以降では「課題解決力」「論理的思考力」といったポータブルスキルも重要な評価要素となります。募集要件やポストに合わせ、自身のスキルや実績を数字や固有名詞を用いて具体的にアピールしましょう。

内定までの意思決定期間が短い

転職活動では内定通知を受けてからの回答期限が約1週間と短いのが一般的です。第1志望の結果が出る前に他社から内定が出てしまうなど、急ぎの判断を迫られる場面も十分想定されます。特に在職中の転職活動では、面接日程の調整をはじめとしたスケジュール管理が非常に重要となってきます。

引き継ぎも忘れずに行う

退職時には現職での十分な引き継ぎ期間を確保するようにします。特に同業界での転職の場合には転職後も元同僚と関わる可能性があるため、後任の負担をできるだけ減らせるような引き継ぎ資料を作成したり、関係各所へもれなくお礼に出向くなどして円満な退職を心がけましょう。

退職時期に注意が必要である

退職時期は会社の繁忙期を避け、できるだけ周囲に迷惑がかからないよう配慮が必要です。具体的にはプロジェクトの途中、同じ部署の退職者が出た直後などは避けるべきです。念のため、会社の就業規則や雇用契約書をチェックしておくことも重要です。

またカウンターオファー(引き留め)の可能性も考慮し、退職を告げる時期も慎重に選びましょう。

自身が本当に転職すべきかを分析しておく

もし、現在転職したい理由が現職への不満だけであれば、転職だけでは解決しないかもしれません。現在の職場で解決できる問題は、まず上司に相談してみるなど社内での改善を試みることをおすすめします。

転職すべきかどうかの判断にあたっては、「転職先で何を実現したいのか」というポジティブな視点で考え、やはり転職が最適と確信できた場合はぜひ活動に踏み切りましょう。

できる限り現職を続けたまま転職活動する

在職中の転職活動には時間的制約などの困難が伴いますが、可能な限り現職に留まりながら転職活動を行うことをおすすめします。

退職してからの活動は、経済的なプレッシャーから検討が不十分であるにもかかわらず、条件の良くない転職先を選んでしまう可能性があります。また、企業側も現職の年収を考慮して給与額を決定するため、あなたの市場価値を低く見積もったオファーの提示になってしまう可能性もあります。ぜひ計画的に準備を進め、理想の転職を目指しましょう。

新卒とは異なり、転職活動ではポテンシャルよりもスキルと実績が評価される

転職活動中に困った時はどうする?

初めての転職活動で多くの方が「困った」と感じる点には以下のようなケースがあります。それぞれの対処方法をご紹介します。

やりたいことの棚卸しができない場合

転職先や今後のキャリアプランを考えるにあたって、具体的に「やりたいこと」がわからないときは自己分析をいま一度見直してみましょう。

自身の強みやこれまでに高く評価されてきたこと・やりがいを感じたことなどから、未来の方向性を見極めることができるかもしれません。人と話していく中で自分がやりたいことを整理できる場合もあるため、友人や家族に話を聞いてもらっても良いでしょう。

それでも解決しない場合には、キャリアのプロに相談することもできます。エイペックスには経験豊富な人材コンサルタントが多数在籍していますので、あなたの話を聞きながら今後のキャリアの方向性を提案することもできます。現在困っている方は、ぜひ一度お問い合わせください。

人材コンサルタントとキャリアの棚卸しをしてみる

面接での質問への答え方が分からない場合

面接では多方面からあなた自身やあなたのキャリアについて質問されますが、事前に傾向と対策を練っておくことで自信を持って回答することが可能になります。

それぞれの質問と答え方や回答例については、ぜひ以下の記事をご覧下さい。

英語力を活かしたいが履歴書作成や面接が不安な場合

外資系企業への転職では、英文履歴書(Resume/CV)の作成や英語面接への対応が必須となります。英語での日常会話は問題なくできるものの、転職時の英文履歴書の作成や英語の面接は自信がない…という方もいらっしゃるかもしれません。

英文履歴書は日本語の履歴書と異なり、決まったフォーマットはありません。基本的にA4用紙1~2枚で、スキルや経験を簡潔かつ力強くアピールすることが重要です。特に具体的な数値を用いた成果の記載や、プロフェッショナルな動詞の使用方法を押さえておくことが大切です。

不安な場合は、転職エージェントなど専門家のサポートを活用すると良いでしょう。エイペックスは外資系転職の実績が豊富なため、英文履歴書や職務経歴書の作成から英語での自己PR対策まですべてのステップを無料でサポートしています。英文履歴書の作成や英語の面接対策が不安な方は、こちらからお問い合わせください。

転職活動のサポートが欲しい場合

書類選考で思うような結果が出ない場合、応募書類の内容や応募方法に課題がある可能性があります。特に各企業に向け画一的な職務経歴書を使用していると書類選考通過は困難になるでしょう。

また、外資系を中心とした企業の重要なポジションの募集や、臨時の人員補充の求人は一般の求人サイトには出回らないことも多く、応募のチャンスを逃していることも考えられます。

効果的な応募書類の作成や、求人募集のタイミングを逃さないためにはプロである転職エージェントの活用がおすすめです。

特に、ヘルスケアやIT、リーガルなどそれぞれの業界に精通している人材コンサルタントにサポートしてもらうことは、各業界での転職成功の重要な鍵となります。あなたの転職活動をキャリア相談から内定まで一貫してサポートできるのがエイペックスのような転職エージェントです。

転職活動に不安を感じている方や、一度キャリアパスについて相談してみたい方など、どなたでも大歓迎です。ぜひ以下より無料の面談にお申し込みください。

転職活動について人材コンサルタントに相談する

成功のために転職活動前からできること

転職活動をスムーズに進めるためには、具体的な準備を始める前からでも、日常業務の中でできることがあります。実績作りと人脈形成を意識的に行うことで、より効果的な転職活動が可能となります。

面接でアピールできるような実績を上げておく

転職活動では具体的なスキルや経験が重要な評価ポイントとなります。プロジェクトの規模・マネジメントした人数・目標達成率など、数値で示せる実績を意識的に積み上げましょう。

いざという時スムーズに思い出せるよう、キャリアシートなどに実績を記録し、アップデートしていくことも大切です。

また資格取得に積極的に取り組んだり、より責任のあるポジションにチャレンジしたりと、ハード面・ソフト面の両方で日常的なスキルアップを心がけることが大切です。

人脈を広げておく

人脈は転職活動において貴重な情報源となります。社内の上司・同僚だけでなく、取引先やプライベートでの交流も大切にしましょう。社会人サークルや異業種交流会への参加も効果的です。業界の最新情報が得られたり、リファラル採用につながる可能性もあります。

転職エージェントに登録しておく

転職エージェントに登録しておくことで最も有利になる点は、自分で求人情報を探しに行かなくてもあなたにマッチした新規求人が常に共有され、募集のタイミングを逃さないことです。

日々忙しい業務のなかで、膨大な情報から自分に合った求人を探すことは想像以上に時間を要します。またすべての情報が一般に公開されているわけではありません。特に管理職以上の求人は、特定の転職エージェントのみが取り扱いを許されているケースもあります。

さらに、最初に転職エージェントと話をすることによって自分の市場価値を見定めることができ、適切な応募先選びが可能になります。ぜひ相性の合うコンサルタントを見つけて、自分の味方につけておきましょう。

人材コンサルタントが語る、転職を始める際のポイント

1. 転職活動を始める際に気をつけるべきポイント

松崎 悠里香(製薬チーム アソシエイトコンサルタント) :

「求職者の方が思う以上に転職活動はタイミングが本当に大切です。『応募しようと思っていた求人がなくなっていた』『応募を先延ばしにしていたらいつの間にか受付終了になっていた』ということは頻繁に起きます。少しでも気になるポジションがあれば、初動が重要です。いつでも応募できるように職務経歴書は常にアップデートしておく、すぐに企業情報をリサーチするなど、スピード感を持って動くようにしましょう。 」

エリス・ウォレン(医療機器チーム プリンシパルコンサルタント) :

「転職活動を始めていろいろと企業情報や口コミサイトなどを見てみると、相反する情報が出て来たり、先入観や偏見、ブラックのような話があったりと、何を信じて良いのか分からなくなります。

そのような時はまず、情報の信頼性を確認しましょう。

  • 自分の人脈ネットワーク:その企業で実際に働いている(働いていた)人に話を聞くのはとても信憑性があると同時に、あくまで一つのチーム、一つの部署、一つのアカウントであることを念頭に置き、同じ会社でも部署が違えば異なる見解を持つ人がいることを頭に入れておきましょう。

  • 従業員レビューサイト:Glassdoorのような従業員レビューサイトは、その企業の働き方に関する生の声が反映されていて役に立つ一方、こうしたサイトに投稿する人は、傾向として退職後にネガティブな動機でコメントすることが多いことを覚えておきましょう。

  • 転職エージェント:上の2つと転職エージェントとの違いは、同業他社との比較のうえでコメントできるかです。実績のあるエージェントであればその業界の主要企業全てに精通しており、各企業の上層部とのコネクションを持っているため、働き方を含めて各企業がどのように違うのか、具体的にイメージしやすいようあなたに説明してくれます。ただ、信頼性の低いエージェントだと、初めての転職でよく分かっていない求職者から手っ取り早く儲けるために、企業の良いことばかりを話そうとするのでよく見極めましょう。

信頼できるエージェントを活用するメリットは以下のようなものがあります。

  • 求人サイトに公開されていない非公開案件も含め、転職市場の全体像をフルに入手できる

  • 企業側にとっても信頼できるエージェントの紹介・推薦により合格率が高くなる

  • 面接プロセスや各企業が求める人材像を熟知したエージェントによる面接前の個別準備が受けられる

  • あなたの市場価値とニーズを理解しているため、その知識とコネクションを活用して市場平均を上回る年収オファーを獲得できる強力な交渉力を持っている

  • すべて無料である

​以上のことを頭に入れて転職活動を行いましょう。」

2. 転職活動を始める際にやりがちな間違い ​

松崎 悠里香(製薬チーム アソシエイトコンサルタント) :

「多くの人が第一希望の企業だけに応募しようとしますが、選考はできるだけ並行して複数社受けることをお勧めします。最終的にオファーが出たとしても『条件面の比較ができない』、『第一希望と迷っている他社が決まるまでまだまだ時間がかかる』などの問題が出て来ます。コンサルタントから紹介されて少しでも気になる案件があれば複数社トライしていくほうが、最終的に納得のいく転職ができる点が複数社応募のメリットです。 」

エリス・ウォレン(医療機器チーム プリンシパルコンサルタント) :

「転職活動を始める際に候補者の方がやりがちな間違いは以下の通り大きく3つあります。

①複数のエージェントを活用する :

信頼できる転職エージェントを一つに絞るのは時間的にも労力的にも大変ですが、同じ求人が何度も紹介され、かえって時間の無駄な時間が増えてしまう場合があるため、たくさんのエージェントを同時に活用するのはお勧めできません

あなたが実績のあるエージェントにコミットすれば、エージェントもあなたにコミットします。様々な面接のフィードバックを分析し、面接のパフォーマンスが向上するようしっかりと時間を割いてくれることでまた新たな応募先を紹介してくれるなど、お互いを第一に考えた行動から相乗効果が生まれます。

②固定観念や先入観を持つ:

自分が何を求めているのかを確信している場合を除き、視野を狭めて転職活動を行ってはいけません。

多くの人は長期的な安定とキャリア成長を理想として大企業や老舗企業を求めますが、なかにはニッチな職務に就いてスキルの幅が狭まってしまったり、終身雇用のつもりが組織再編で人員削減やボーナスカットの憂き目に合ったりすることもあります。

これまで考えたこともなかったような企業やポジションに応募してみることで、新たなキャリアパスやチャンスへの扉が開かれるかもしれません。『未知なる未知』は時として運命的な出会いに発展するかもしれず、私たちはそういった事例をいくつも見てきました。自分のスキルや価値観を深く理解してくれるエージェントを見つけるで、こうしたチャンスに巡り合う可能性も高くなります。

③第一志望の企業のみに応募する:

求職者のなかには、一つの企業に集中したいからといって他の応募を遅らせようとする人がいますが、何のプラスにもなりません。応募するポジションにはすでに最終選考者がいるかもしれませんし、グローバルチームの採用凍結や社内の昇進が影響するかもしれません。

あなたの能力不足ではなく、コントロールできない外的要因が影響することもよくあるのです。私たちが履歴書を企業に送る場合、採用面接を申し込んでくるのはだいたい3社につき1社です。そのため、早い段階で様々な企業に応募し選択肢を広げておくこと、そして企業と『直接』話をする機会を持つことで、自分に合った企業を見つけやすいということをお伝えしておきます。 」

3. その他のアドバイス

松崎 悠里香(製薬チーム アソシエイトコンサルタント):

「転職は人生を大きく左右する出来事です。後悔のないよう少しでも疑問点や不安な点があれば、担当コンサルタントに相談することが大切です。また、普段から転職情報をアップデートさせておくためにも、入社したら終わりではなく、エイペックスのような中長期的なコミュニケーションが取れるエージェントを見つけておくことです。そうすると、万が一入社後に不安な点が出て来ても事情をよく知る第三者に相談できることでしょう。 」

エリス・ウォレン(医療機器チーム プリンシパルコンサルタント) :

「『やりたいこと』と『できること』だけに集中してしまうと、時間とエネルギーを無駄にしてしまう可能性があります。日本ではキャリア半ばでの転職は難しいのが現実であり、特に日系企業出身の場合、部署を何度もローテーションしてきた『ゼネラリスト』であることが多く、他社で通用する専門的なスキルが不足していることがあります。どのような選択肢が現実的なのか、転職でどのくらい年収を上げられるのか、その企業への応募が本当に良かったのか、一人で決定してくことは本当に難しいです。あなたのキャリアやスキルを客観的に見てくれるプロから、他のポジションと比較したうえで最適な選択肢をアドバイスしてもらう方が、あなたの貴重な時間と労力を無駄にせず済むと考えています。 」

転職活動を何から始めるべきか分からない方へのQ&A

Q. 転職活動はまず何から始めるべきですか?

A. まずは全体のスケジュールを把握し、自己分析から始めることをお勧めします。具体的には、自分の強みやスキル、これまでの経験を整理し、転職の目的や軸を明確にします。その後自分が最も魅力的な候補者に映るようセルフブランディングを行ってそれをキャリアシートに落とし込み、業界研究や企業研究を行って希望する業界の市場動向や求人情報を収集します。

一般的な転職活動期間は3~6ヶ月程度ですが、管理職以上では選考が長期化する傾向にあるため、余裕を持った計画を立てましょう。

Q. 転職活動で困った場合はどうすれば良いですか?

A. 転職活動に行き詰まったときは、再度現時点での情報収集を行うのと同時に、応募書類が本当に相応しいものになっているかいま一度チェックしましょう。

第三者の目で確認するためにも、転職エージェントの活用が非常におすすめです。特に外資系企業への転職では、英文レジュメの作成や英語面接への対応など専門的なサポートが必要になることもありますが、豊富な経験を持つエージェントから今の状況に合ったアドバイスを請けられます。また一般の求人サイトには掲載されない非公開求人にもアクセスでき、応募先の幅も広がります。

Q. 複数の企業に同時に応募しても良いですか?

A. できるだけ効率的に転職活動を進めるためにも、複数企業への同時応募は積極的に行いましょう。1社ずつ応募していると気になる求人を逃してしまったり、選考期間が長期化したりする可能性がありますが、同時に複数社の選考を進めれば企業間の比較検討が可能になり、より良い選択ができます。

ただし応募の際は優先順位を明確にすることと、各企業の特性や求めている人材像に合わせて履歴書や職務経歴書をカスタマイズすることが重要です。

正しいステップを知り、転職への第一歩を踏み出しましょう

転職活動は、事前準備から内定獲得まで多くのステップがあり、特に初めての方は何から始めれば良いのか戸惑うことも多いのではないでしょうか。

効果的な転職活動を行うためには、まず全体のスケジュールを把握した上で自己分析から始めることが重要です。また業界研究や企業研究を通じて、自分の目指すキャリアに合った企業を見つけることも欠かせません。

エイペックスは外資系企業への転職を中心に、キャリア相談から内定獲得まで、経験豊富なバイリンガルコンサルタントが一貫してサポートする転職エージェントです。英文履歴書の作成や英語面接対策はもちろん、非公開求人の紹介など、あなたの希望に沿った転職活動を全面的にバックアップします。

転職活動に不安をお持ちの方は、ぜひ一度エイペックスの無料キャリア相談をご利用ください。

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