コロナ禍で働き方にも大きな変化があったこの3年。「今の職で本当に大丈夫なのだろうか…」と不安を抱える方も多いのではないでしょうか?明るい兆しが見えつつも以前不透明感の残る市場ですが、2023年は転職希望者にとってどんな一年になるのでしょうか?
昨年に引き続き2023年は求人数が増える見込み
2020年の中頃から大きく下がっていた有効求人倍率ですが、2022年には一部の働き方を除き、ほぼコロナ禍以前と変わらない水準に戻っています※。
このような明るい展望は2023年も続くと思われ、いずれの専門家も多少の見解の違いはあるものの、「2023年は求人数が増える」と予想しています。エイペックスがパートナーとなっている企業でも、採用に対し非常に積極的な企業が数多くあり、この傾向は今後もしばらく続くと予想しています。
今、企業が求めるスキルとは?
1. 「未経験」よりも「即戦力」
売り手市場が続くとはいえ、もちろん企業は誰でもウエルカムというわけではありません。
一部の企業や職種では「未経験でも応募可」の案件が出ることもありますが、リモートワークが加速した現在、企業は即戦力採用に舵を切っています。つまり、「人ありき」ではなく「スキルありき」の採用手法に変わってきているため、今まで培ってきた経験やスキルがその事業の成功にどう貢献できるのか、具体的に説明できることがとても重要になってきます。この点では、専門スキルが身についている30代以降の人材には、2023年度はキャリアチェンジには好機と言えるでしょう。
2. リモートワークでも結果を残せる能力
エイペックスがご紹介している求人でも、「フルリモートワーク可」「リモートワーク可」の案件はとても多く、大手を中心として多くの企業で「新しい働き方」が取り入れられています。中には、日本全国どこからでも就業でき、勤務地を定めない企業もあるほどです。
多くの企業がリモートワークの有用性に気づいたのは良いのですが、働く側も意識を変えていないと、転職活動で墓穴を掘ってしまう可能性もあります。
「在宅勤務は体も楽だし、ワークライフバランスも整って素晴らしい」というのも良いのですが、コロナ禍以降の採用面接では、「リモートワークで工夫している点」「リモートでの成功実績」などがよく聞かれるようになりました。企業側も候補者に対し、新しい環境への適応力や自分で工夫できる自主性、リモート環境下でも発揮できるコミュニケーションスキルなどを求めてきています。
また管理職の場合は、上記に加えリモートチームのマネジメント手法、チームワークの醸成の仕方、生産性向上のための工夫点やその実績が求められるでしょう。コミュニケーション不足はどの企業でも課題となっていますので、現職で実践されている手法が紹介できればポイントとなります。
3. IT人材の採用は各業界でさらに活発化
日本のIT人材の人手不足が深刻な状況であることは、依然として変わっていません。コロナ禍で一時体力を奪われた一部の企業で採用控えもありましたが、今後は採用枠はさらに増加していくことが見込まれます。
DX人材については、引く手あまたであることは今後も変わりはないでしょう。2025年の壁問題にあるように、大手企業にとどまらず中小企業でもDX化を推進する動きはますます顕著となり、優秀な人材はかなりの高年収での転職も実現可能です。
転職を考えたい、でも何から始めるべき?
一つ注意したいのが、「2023年の売り手市場は、永遠に続くとは限らない」という点です。世界的な景気後退感も今後どう影響してくるのか未知数であり、今のうちにより良いチャンスを求めて行動してみることも一つの手です。コロナ禍で慎重になっている求職者もまだ一定数いますので、ここを好機と捉え理想の転職活動のための準備をスタートしてみましょう。
1. 職務経歴書&キャリアシートの見直しを!
自分自身の強みというのは、意外なほど自覚できないものです。ここで、自分が積み重ねてきた経験や実績、スキルを今一度おさらいし、スキルの棚卸しをしてみましょう。なんと若い世代では、わずか2割未満しか棚卸しができていないというデータ※もあります。
スキルの棚卸しを行うことで、自分の強みやアピールポイントを再認識できたり、そこでまたキャリアの方向性や自分のポジショニングが理解できることもあります。そこを、職務経歴書や転職サイトのキャリアシートに落とし込んでいきましょう。転職活動で優位に立つ第一歩です。
2. LinkedInなどでデジタルプレゼンスを高めておく
最近ではエイペックスの登録者の方々でも利用する方が多くなりましたが、ビジネスに特化したSNSである「LinkedIn」などで、自身のプロフィールを作成しておくのも一つの方法です。ここでは職務経歴だけでなく、仕事以外の経験や活動もアピールできます。
こういったオンラインプロフィールを充実させておくと、企業やヘッドハンターから直接連絡が来たり、紙の履歴書に比べて大勢の人に見てもらえるので、新しい企業との出会いの確率が増えたりします。まだの方は、ぜひ始めてみましょう!
3. 転職エージェントに登録してプロの力を頼ること
転職活動は個人で進めていくことも可能ですが、より広く、より多くのチャンスにめぐり合うにはやはり転職エージェントの力が不可欠です。業界専門の人材コンサルタントたちは毎日企業の採用担当者と話をしており、その業界の市場動向に最も精通している人間の一人です。
そういった市場情報、企業情報を入手するだけでも大きな力になりますが、実際の転職活動が始まってからも、履歴書の書き方、採用面接の練習、想定質問の洗い出し、面接のフィードバック、内定交渉など転職活動全般に渡ってサポートが受けられ、最小限の時間と労力で最大限の効果を得ることができます。特に、エイペックスのようなバイリンガルの人材コンサルタントが在籍するエージェントでは、英文履歴書の作成や英語面接対策のフォローもしっかりあります。
コンサルタントはプロの視点からあなたのキャリアを見てくれますので、自分では思ってもみなかったアピールポイントを見つけてくれたり、市場価値を教えてくれる存在にもなります。一人で活動するよりもずっと転職市場で優位に立つことができますので、上手に活用することが成功の鍵となるでしょう。