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ITエンジニアがスキルアップできる転職先とは?プロジェクトマネージャー編

ITエンジニアの種類とキャリアアップとは?の記事で、ITエンジニアのキャリア形成ではプロジェクトマネージャーか、技術に特化したスペシャリストを目指すべきだ、という内容をお伝えしました。

では、プロジェクトマネージャーを目指す際にはどんな転職先であれば近道となるのか、ITエンジニアとして確実にスキルアップできるのか、本記事でご紹介したいと思います。

ITエンジニアはキャリアアップのために転職してもOK?

ITエンジニアにとって、転職のハードルは割と低めなのではないでしょうか。手に職ではありませんが、ITエンジニアとしてのスキル、経験があれば、転職先でも活躍できることが想定できるためです。

しかしながら、転職先を厳選せず給与だけを条件に闇雲な転職をするのは危険です。転職に伴って自身のスキルを高められなければ、その先のキャリアが見えなくなってしまいますので、キャリアプランの構築はとても重要です。

プロジェクトマネージャーをキャリア目標とする場合は

ITエンジニアがプロジェクトマネージャーを自分のキャリアの方向性として定める場合、目指すステップは下記の通りです。

  1. プロジェクトメンバー

  2. プロジェクトのサブチームを束ねるリーダー

  3. プロジェクトマネージャー

  4. より規模の大きなプロジェクトで、プロジェクトマネージャーとして活躍

1. プロジェクトメンバーは、比較的どの企業でも経験とスキルを積むことができますから、②以降のルートも考えられるような転職先を探してみましょう。

2. プロジェクトのサブチームを束ねるリーダーを目指すには、システム開発案件の元請けに近い企業or自社の開発案件を持つ企業への転職を目指しましょう。IT業界、特にシステムインテグレーターは多重下請け構造になっています。下請け構造の下の方に入った場合、リーダーとしての経験を積み、スキルを身に着けるのは難しくなってしまうでしょう。※システムエンジニア(SE)の仕事内容については、こちらの記事をご覧ください。

3. プロジェクトマネージャーは、プロジェクトリーダーとしての実績を積んだにも関わらず、在籍中の企業で昇格が見込めない場合は、他企業のプロジェクトマネージャー職に応募するのも良いでしょう。このポジションは常に人材不足であり、プロジェクトマネージャー候補となれる人物を探し求める企業は多くあります。

一方で、ステップを踏まずいきなりプロジェクトマネージャーの仕事をするのはかなりハードルが高いと言えます。転職でプロジェクトマネージャーになったはいいものの、どのようにしてプロジェクト管理をしてよいか分からず、躓いてしまった話もあります。必ずスキルを身につけてから挑みましょう。普遍的なプロジェクトマネジメント技法を身に着けていれば、どんな企業でもプロジェクトマネージャーとしての基本の職務は変わらないため、その先の展望も開けてきます。

4. より規模の大きなプロジェクトでプロジェクトマネージャーとして活躍したい場合は、大きな規模の案件を包する企業への転職を目指します。大きな責任と裁量をもち、顧客と自社の利益のために活躍するプロジェクトマネージャーは、合致する人材が中々いません。条件は厳しいですが好条件での転職を期待することができます。

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どんな企業/組織ならプロジェクトマネージャーになりやすい?

1. SIer

SIerと呼ばれる企業では、元請けとしてプロジェクトを推進していることが多いため、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーといった職種も社内で望むことが可能です。

2. ソフトハウス

ソフトハウスにもいろいろな種類があるのですが、自社開発案件を持っている場合はその案件でプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーを目指すことができます。下請けの形で仕事を受注している場合は、チーム単位でのリーダーとしての経験を積むことは可能です。プロジェクトマネージャーを目指したい場合は、転職でのステップアップとして視野に入れても良いでしょう。※ソフトウェアエンジニアの仕事内容については、こちらの記事をご覧ください。

3. 情報システム部

ソフトウェア開発を専門としない会社の情報システム部門に入る場合、システム構築をベンダーに依頼する形が多いです。情報システム部門担当者としてのプロジェクトへの関わり方は、社内をまとめ上げ、ベンダーとスムーズな連携を作り上げる仕事が主になっていきます。プロジェクトマネージャーとは別の立場を目指すキャリアとなるため、転職時には自分の目指す方向性と合っているのかを確認しましょう。

4. Web制作会社

Web制作会社も、顧客から直接受注している場合、下請けとして仕事をしている場合と様々です。プロジェクトを管理する立場を目指している場合は、前者への転職を考えましょう。また、Web系の場合は、プロジェクトマネージャーではなくディレクターが仕事を統括するポジションとなります。

5. ベンチャー、スタートアップ系企業

早い段階でプロジェクトに責任ある形で挑みたい場合は、ベンチャーやスタートアップといった新興企業への転職を目指す方法もあります。基本的に人材が限られているため、責任ある立場を任される可能性が高くなります。

ただし、他のソフトウェア企業と違い分業が進んでいないこともあるため、プロジェクトマネージャー兼プロジェクトメンバーとなることもあり得ます。スキルを身につけ、経験を積めるかどうかは企業とあなた次第の部分があります。

終わりに

ITエンジニアとしてプロジェクトマネージャーを目指していく場合、分かりやすいスキルや経験の基準はありません(※プロジェクトマネジメントスキルを示せる資格なども存在しますが、絶対的な基準ではありません)。

しかしながら、プロジェクトマネージャーとその候補には即戦力を求められることがほとんどです。ステップを踏んで確実に能力を高めながら転職してキャリアップができるよう、ご自身のキャリアパスを描くことが一番の近道になるのです。まず、ご自身の経験やスキル、志向やゆずれない条件などをふまえどんなキャリアの可能性があるのか、IT業界専門の人材コンサルタントに相談してみることをおすすめします。

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