同じ会社で何年も勤めていると、いざ転職しようと決意した時にどのように動けば良いのかわからなくなってしまうものです。最近転職を経験された方の中でも、正しい転職活動の方法は?と聞かれてハッキリ答えられる方は多くないかもしれません。
当社はエグゼクティブサーチ(ヘッドハンティング)専門の会社ですが、今回は私達が業務を通してよく目にする、転職希望者がおかしがちな失敗トップ5をご紹介したいと思います。このような失敗を避ければ、希望の会社から内定をもらえる確率もぐんと高まります!
1. 応募する企業のリサーチ不足
事前に言う内容を考えていなくても、その場で考えてパッと言える本番に強い方っていますよね。しかし事前準備をしておかないと、やはり面接官にはお見通しのようで、それが原因で一次面接止まりになってしまうケースはとても多いです。よくある失敗の一つ目は、応募する会社についての事前リサーチを十分に行わないこと。面接官は、候補者が会社にどれだけ興味を抱いているかを見たいと考えています。その会社の情報を少ししか、もしくは全く知らなければ、転職したいという熱意や興味を面接官に示すこともできませんし、面接官との会話も噛み合わないでしょう。面接官には、あなたがなぜその会社で働きたいのか、そして会社についてどこまで知っているのかをきちんと伝えなければ成功にはつながりません。
同じくらい大事なのは、あなたの経験、ワークスタイル、苦労した体験などについての質問にきちんと答えられることです。さらに、もし面接が日本語以外の言語で行われるのであれば、どのような質問にも答えられるように万全準備するのはもちろんのこと、自己紹介をその言語でできるように練習しておくこともお忘れなく。(英語面接の流れはこちら)
コンサルタントから一言:面接で質問に答える際にはSTARメソッド(Situation, Task, Action, Result)を使うのがおすすめです。是非、こちらの記事で使い方をマスターしましょう!
2. 職務経歴書が目立たない
職務経歴書は転職活動の入り口。チャンスを得るためには、ライバルのものよりも目を引く必要があります。職務経歴書は、あなたのマーケティング担当者であり営業マンです。非常に大切なツールですから、ただ職歴を羅列するだけではなく、何を達成したかや、どのような成績を上げたかなど、ライバルと差別化できるあなた自身のストーリーにフォーカスしたいものです。箇条書きで同じ経験について何度も繰り返して書くような、よくある職務経歴書の失敗は避けましょう。
3. 明確な目的の欠落
空きポジションがある企業ならどこでも応募したい!と高まる気持ちを落ち着けて、あなたが本当に何をしたいかという明確な意思を持って会社選びをすることが大切です。なぜその会社に応募したのかを深く考えないと、運よく面接まで進んでも結局一次面接落ち、という不幸な結果に終わってしまいます。面接官は、そのポジションや会社に対するあなたの熱意を見ています。「どうしてうちの会社で働きたいんですか?」という一般的な質問の答えをただ用意するのではなく、あなた自身のためにもっと踏み込んで、応募を決めた理由を深く考えてみましょう。
さらに、そのポジションや会社について、第三者の意見を鵜呑みにして応募を決断してしまうのも考えものです。家族や友人に相談することは大切ですが、あなた自身のキャリアゴールや転職動機を常に念頭に置き、そのために仕事に何を求めるかを第一に考えていかなければなりません。あなたが重視するのは給料ですか?週何日かリモートワークできるなどの条件ですか?それともワークライフバランスですか?あなたが会社に求めるものや譲れない条件を明確にしておくと、その会社が本当にあなたに合っているのか判断しやすくなるでしょう。
4. 業務内容について詳しく質問しない
その会社とあなたの相性を見るのももちろん大切ですが、あなたがもし採用されたら、担当するであろうプロジェクトや仕事内容の詳細を質問することで、そのポジションがあなたに本当に合っているのかを見極めることも必要です。「もし採用していただけたら、最初の数ヵ月間はどのようなプロジェクトを任せていただけますか?」と、担当する職務内容をピンポイントで質問することで、どのような仕事をするのか予測できます。このように職務内容をクリアにしておかないと、入社した後に想像していたポジションと全然違ったということになりかねません。
5. カウンターオファーを受けてしまう
あなたの転職を阻止しようとする現在の会社が、あなたにカウンターオファーを提示してくるかもしれません。それは良いことかもしれませんが、多くの人たちが結局すぐにまた転職活動を再開しているのも事実です。カウンターオファーを提示されたら、それを受けることで転職願望が満たせるのかを冷静に考えてみてください。転職先を探し始めるのには必ず理由があるので、たとえ現在の職場での条件が良くなったとしても、残ることで不満は残るかもしれません。カウンターオファーを受けるのは簡単なオプションかもしれませんが、もしかすると拒否することの方があなたにとって良い選択肢なのかもしれません。
まとめ: