ブログ記事一覧に戻る
Blog Img

転職事例のご紹介。オファーまでの流れをリアルなコメント付きで紹介。

れから、ある管理職レベルの方の転職事例についてご紹介します。現状に不満はないけれど、何となく他の企業情報も知っておこうと友人のご紹介で春先に面談にいらして、夏が過ぎたころには新しい企業への転職を成功されました。

4月:初めての面談

Aさんは、新卒で入社されてから20年近く同じ会社に勤めており、現在は会社内で開発の重要な管理職に就いている、人間関係も良好でお人柄の良い40代半ばの男性です。私たちとの最初の面談では、どんなご経験をお持ちか、現職にてどのような役割を務めているか、企業の組織はどのような構成か、給与や待遇はどの程度か、といったことを確認させていただきました。

その時点では、Aさんに転職に関する強いご希望はなく、マーケットの状況はどうなっているのか、ご自身の市場価値がどのようなものかを確認されていました。しかし、実際はコンサルタントとの面談を通して、

「開発パイプラインが少なく将来が不安である」
「プロジェクトバジェットが少なくなっており、苦しい」
「給与カットがあり不満を感じている」
「今後のキャリアパスに不安を感じる」

というような心配事があることが判明しました。

コンサルタントのコメント転職を検討される際には、ご自身のマインドセットがとても重要です。優秀な方の多くは、現職でも非常に良い待遇を受けている為現状に満足されている方が殆どです。他に移ったらもっと良い条件(豊富なパイプライン・やりがい・グローバルプロジェクトへの参加・給与アップなど)で働ける可能性があることを頭に入れておきましょう。また、ご自身と向き合うと同時にコンサルタントや周りの方に現状を伝え、自分では気づかない不満要素がたまっていないか確認してみましょう。

 

4月中旬:書類選考

コンサルタントとの面談時及び面談後に、Aさんの経験を活かせるポジションを5つご紹介し、2週間後そのうちの4社へ応募されることになりました。初めての転職のため、各企業についての特徴やポジション詳細、給与などの待遇面が良くなるのかなど様々な点を気にしていらっしゃり、少し検討に時間がかかってしまいました。そのため、応募した企業のうち3社は既に選考の最終段階にいる候補者がおり残念ながら選考ストップとなってしまいましたが、幸い残りの1社から面接リクエストがあったため、一次面接に進むことになりました。

コンサルタントのコメント:転職はタイミングがとても重要です。人気の求人は、同時に案件を検討されている方が数十人といらっしゃる状況です。少しでも気になるポジションや気になる企業の紹介を受けた際には、早めに検討し応募されることをお勧め致します。

 

5月:面接リクエスト

書類選考通過後、一次面接へ進むことになったAさん。一週間後の面接が決定したため、弊社に面接対策にいらっしゃいました。一次面接では、ご自身の経験を活かして応募企業で何ができるのか、応募ポジションの職種内容がどのようなものであるか、具体的にどんな仕事をするのかといった仕事内容と、部署内の雰囲気など含め企業自体についてに集中して面接を進めてくよう説明しました。

Aさんご自身は、気にされている給与についての質問の準備をされていましたが、この時点では自ら給与の話をしないようにお伝えし、今までの業績や経験を振り返ってまとめ、応募企業の研究をするようアドバイスしました。実は、Aさんはこの時点で本当に転職をするか否か非常に迷っており、書類選考通過を心から喜んで良いものか迷っていらっしゃいました。しかし、応募後すぐにリクエストが来る場合は、是非自信を持ちましょう。企業があなたの職務経歴をとても高く評価している証拠です。

コンサルタントのコメント:面接日時についてですが、企業にも就業時間がありますので定時内での面接設定が理想的です。できる限り9:00-18:00等の時間内で都合をつけるようにしましょう。企業やポジションによっては面接日時に縛りがある場合や、反対に就業後18:30からなど、フレキシブルに対応してもらえることもあります。

面接については、転職エージェントに相談してみることが一番です。一次面接では仕事内容にフォーカスした質問を3、4つ準備するようにしましょう。給与などの待遇面は、最終段階にエージェントから相談してもらいましょう。

 

5月:一次面接

一次面接は部長及び人事スタッフとの面接でした。感想を伺ったところ、企業の事を知ることは出来たが時間切れで全て聞きたいことが聞けなかった、面接の流れとしては、職務経歴や志望動機、現在の業務内容の説明と、先方から仕事内容や組織について説明を受けた、との事。

面接での人事の方の反応や、「これからご縁があった場合には・・・」、「もし、入社に至った場合は・・」という不確定な言葉から、ご自身はお見送りになったと感じ、ネガティブな印象を持ったようです。一方、企業側からは一次面接終了直後に一次面接合格・二次面接へのリクエストが届きました。

 コンサルタントのコメント:ご自身の感想と企業側の想いは、良い意味でも悪い意味でも異なっていることが多々あります。感じたことを率直にエージェントに伝えてください。フィードバック連絡が早ければ早いほど、先方からの感想も早く届く確率が高いです。 

 

5月:二次面接

二次面接へ進むことになったAさん。ご本人は大変驚き、本当に先に進んで良いのか未だに不安が残っているご様子でしたが、この時点ではまだ転職が決まったわけではありません。Aさんは少しの不安を残しつつも、出来る限り最善を尽くそうととにかく次のステップに進むことになりました。

今回はお仕事を早退して面接へ向かうため、ビジネスカジュアルで面接へ行く事になりました。(企業によってはビジネスカジュアルやクールビズでの面接がOKな場合が多いですが、必ず事前にその旨をエージェントに伝えて確認を取ってください。)

今回の面接官は、一緒に働く事になる部門の責任者、実務担当者及び人事担当の3名でした。
現在の職務・業務内容の詳細や社内異動時の状況について、転職理由、転職後に業務を引き継ぐ人はいるか、実際にいつ頃入社できるかなど、一次面接での内容より更に踏み入った内容の面接となったようです。

コンサルタントのコメント:オファーレターにサインをするまで入社確定はされません。多少の迷いや不安を抱く方はとても多いです。意外と次の面接で解決されることや、二回目の面接で企業の印象が変わることが多々あります。ご自身の対応に自信を持って選考に進みましょう!

 

6月:内定

二次面接の通過後すぐに、先方よりAさんに内定を出したいと連絡が入りました。昨年度の源泉徴収票、直近3か月分の給与明細、一年分のボーナス明細、希望入社日を送付下さいとの事です!おめでたいニュースをお知らせし、ひとまずAさんも安心されていました。

しかし、Aさんはまだ不安が残っており、先方がAさんに何を期待しているのか、評価点は何なのかとても気にしていらっしゃいました。そこでAさんを評価した点や、入社後に期待することを私たちから企業側に確認しAさんへお知らせしたところ、だいぶ不安が拭え、自信を持って前向きに内定したことを受け入れられるようになったようです。

コンサルタントのコメント:不安がある場合は、しっかりとエージェントに伝えてください。企業側が本当に欲しい人材には、不安解消のため別途面接を設定してくれる場合もありますし、人事と電話で話ができる場合もあります。まずは、エージェントに相談しましょう。

 

6月末:オファー承諾

オファー作成に必要な給与書類などを揃え、先方へ提出しました。Aさんは今回の転職での重要ポイントの一つとして、給与アップを望んでおりました。また、家計を支えるAさんとしては、家族との相談も非常に重要です。書類を揃えてから2週間弱でオファーレタードラフトが届き、エイペックスにて給与面や条件が良い内容だと判断し、Aさんに詳細をお伝えしました。約2週間、Aさんも現職の状況や自分の心境を整理し、現在の上司へ退職を伝えたときのことを想定し心配をされておりました。

しかし先方からのオファー内容は、Aさんへ大幅な年収アップ(10%以上:一般的には5%程度アップが多い)と今後の昇給への期待を込めたコメント付きでした。コンサルタントとの度重なる電話連絡や面談を繰り返し、ご家族の合意のもとAさんはこの企業への入社を決意し、オファーレターへサインされました。

コンサルタントのコメントオファーレターが届いたら、直近の年収・入社日だけでなく、タイトルや今後の昇格の可能性、従業員株、福利厚生やフレックス制の有無などについてよく確認しましょう。気になることはコンサルタントに確認をし、できる限りの問題はこの時点でクリアにしましょう。

また現職の上司へ退職の意思を伝えると、引き留めやカウンターオファー(昇給やポジション昇格など)を提示されることが多いですが、強い気持ちを持ち、自分の為に転職先へ移りたい旨を伝えましょう。なぜ転職したいと思っていたのか、当初の気持ちを思い出してみましょう。実際にカウンターオファーを受け、現職に残った方は1年以内に退職される方が殆どです。現職企業では、その期間に次の人材を探しているのです。一度は退職を伝えた事により、あなたへの上司の印象は残るものです。後悔なきよう良く考えましょう。

 

6月末:退職手続

入社手続きを完了したAさんですが、退職の意思を伝えなければなりません。8月1日入社を予定されていましたので、約1ヵ月強の間で円満退職を目指します。Aさんは、社内で優秀な人材としてたくさんの部下を背負った管理職として活躍されていたため引継ぎを心配されておりましたが、思いの外スムーズに退職手続が進み、有給消化も出来、円満退社することが出来ました。

コンサルタントのコメント:民法上では、退職意思表示より2週間を過ぎればいつでも退職が可能になっていますが、各企業の就業規則に従い適した時期に退職を申し出ましょう。多くの企業では、希望退職日の一か月前までに申し出れば円満退職できる場合が多いですが、中には最低2ヵ月や90日等ルールを設けている場合もありますので、現職の退職日時を考慮して、早めの段階で転職先での入社日を相談することをお勧めいたします。

また、現職にて高い評価を受けていれば受けているほど、経営側は貴方を手放したくないはずです。しかし良い企業であれば、新しい挑戦やあなたの希望を阻止するような事はほとんどなく、円満退職出来ると思っていただいて大丈夫です。

最後に

そして8月、人生の新しいステージへ立つべくAさんは転職先へ入社されました。

オファーレターなどの手続き終了後、入社までの案内については転職先人事部門より直接案内がありますが、必要な場合は適宜エージェントへ確認を取って下さいね!

転職をお考えですか?エイペックスの人材コンサルタントが
履歴書作成から面接準備、条件交渉まで全て無料でお手伝いします。お気軽にこちらまでご連絡ください! 

最新の転職市場の動向など、

転職・人材に関するブログ記事はこちら