面接は、選考の中でご自身の今までの経験や強み、将来のビジョンなどを直接企業にアピールすることができる場です。転職時の面接は新卒の就職活動における面接とは異なる部分も多く、 正しく転職時の面接の流れを理解して限られた時間の中で最大限ご自身をアピールする場であると同時に、希望ポジションとのミスマッチが起きないかを確認する大切な場となっています。
「転職したいけど、面接の流れが分からない」、「どんな準備が必要となるかわからない」など、転職時の面接に不安をお持ちの場合はぜひこちらの記事をご覧ください。
ここでは、
転職時の面接の全体の流れ
面接時のマナー
良い印象を与えるためのコツや避けた方が良い行動
なども含めてご紹介していきます。面接全体の流れを把握して、最大限力を発揮できるようにぜひ参考にしてみてください。
一般的な転職時の面接の流れ
面接の流れは企業や面接の段階によっても異なりますが、一般的な転職時の面接は下記のような流れで行われます。
挨拶・自己紹介から始まり、面接官から募集内容や転職理由、志望動機の確認などが行われます。基本的には、面接の最後に転職希望者側から企業へ質問を行う「逆質問」で終了となります。
特に、現在の職務内容や志望動機、転職理由などはほとんどの企業で聞かれるため、前もって準備しておくことが必須です。
面接の段階によって将来のキャリアについて踏み込んだ質問を受けたり、転職理由を深掘りされることもあるため、面接全体の流れを押さえつつ、質疑応答に集中できるようにしましょう。
挨拶
面接で一番最初に行うのが挨拶です。企業のオフィスで面接を行う場合と、オンラインで行う場合でそれぞれ面接の始まり方が異なります。
まず、企業のオフィスで面接を行う場合ですが、下記の2パターンがあります。
先に入室して面接官を待つ
面接官がすでにいる部屋に入室する
1つ目のパターン:面接を受ける部屋に案内され、座るように促されてからお礼の言葉を伝えて座るようにします。ここでは案内された座席に着席するのが基本ですが、席を指定されていない場合は下座に座るように気をつけてください。面接官が入室したら、座席から立ち上がって「初めまして、〇〇(ご自身の名前)と申します。本日はよろしくお願いします。」と簡潔に挨拶を行い、面接官から着席するように促されてから「失礼します」と言って一礼してから着席しましょう。
2つ目のパターン:入室時にドアを3回ノックすることが一般的です。ノックしてから、面接官に「どうぞお入りください」と言われてからドアを開けます。ドアを閉める時は後ろ手にならないように注意してください。後ろを向いてドアを静かに閉めてから、面接官の方を振り返って一礼しましょう。座席の横まで歩き、立ったまま「よろしくお願いします」と挨拶を行います。座るように促されてから着席するようにしましょう。
オンラインで行う場合:事前に面接を行うミーティングルームの招待URLを受け取って、時間になったら個人のパソコンからアクセスする形が一般的です。URLにアクセスし、面接官が承認すると入室でき、面接が始まります。ZoomやTeams、Googleハングアウト、Wherebyなどのオンライン会議ツールを利用する企業が多くなっています。面接開始時間の2〜3分前には入室用のURLをクリックして待機するようにしましょう。
入室したら、「初めまして、〇〇(ご自身の名前)と申します。本日はよろしくお願いします。」と簡潔に挨拶しましょう。インターネット環境の確認や、面接に使うツールを使用した際の自分の映り方を事前に確認し、照明や面接を受ける位置を調整しておくことが重要です。オンライン面接で注意していただきたいポイントも解説していますので、ぜひご確認ください。
自己紹介
自己紹介では、最初に自分の名前や職歴を3分以内くらいで伝えるようにしましょう。人柄や今までの経験をアピールするチャンスではありますが、まだ面接官との会話に入ったばかりの状態であれもこれもと話を盛り込んでしまうと、まとまりがなくなったり話が無駄に長くなったりと面接官に悪印象を与えてしまう要因にもなり得ます。面接の前に時間を測りながら、自分が伝えたい内容を整理しておきましょう。
面接
自己紹介が終わったら、質疑応答が始まります。よく聞かれる質問は後述の「転職の面接で聞かれやすい質問8つ」でご紹介していますので、そちらを参照ください。転職理由、志望動機、職務経歴、自己PRなどはよく聞かれる質問ですので、あいまいな回答になってしまわないようにしっかりと回答を準備しておきましょう。
面接全体を通して、前の会社に対する不満や愚痴などのネガティブな内容ではなく、キャリアプランに基づいた転職である、といったポジティブな転職であることを伝えられるように、事前に聞かれそうな質問を把握して答えを準備しておくことをおすすめします。また、前職で不満を感じた部分に対して、改善に向けて自分でどのような努力を重ねたのかを伝え、成長を考えた上で転職を考えていることを伝えることでポジティブな印象を与えることができます。面接に不安をお持ちの方は、転職エージェントを活用することで面接対策や回答へのアドバイスをもらうことができます。
募集内容の説明
面接官から求人票をもとに仕事内容や企業の理念、経営方針やポジション募集の背景などの説明を受けます。ここで、応募したポジションが自分がこれから進んでいきたいキャリアに合っているのか、自分の認識がズレていないかを確認することで、入社してから「こんなはずじゃなかった」といったミスマッチがなくなるため、事前に企業情報を調べておくことに加えて、疑問点は必ず質問するようにしましょう。
雇用条件の確認
一次面接では省略される可能性がありますが、給料や残業時間、希望勤務地などの条件面についての説明が入ります。募集内容の時と同様に、入社してから「話が違う」とならないように、自分の認識とミスマッチがないことを確認しておきましょう。気になることがあれば、質問して解決するようにしておくことが重要です。特に給与は働く上で大切な条件ですが、面接の場で給与面だけを優先してしまうとあまり印象が良くなりません。提示された金額が自分の希望金額よりも低かった場合は、理由を聞いた上で交渉をするようにしましょう。企業によっては明確な給与設定の基準が設けられていて、提示額よりも上げることが難しい場合もあります。転職エージェント経由で選考を行なえば、エージェントに給与交渉を頼むことができるので上手に活用するようにしましょう。
逆質問
一般的に応募者側から面接官への質問を「逆質問」と呼びます。基本的には、面接官からの質問や会社の説明などが終わった後に面接官から「何か質問はありますか?」と聞かれ、逆質問の時間に入ります。入社後の自分の仕事内容への深掘りや事前に企業をリサーチして気になった点、面接を通して新しく気になったことなどを質問しましょう。反対に、企業のWebサイトなど事前に調べれば分かる内容を質問してしまうと、リサーチ不足と思われてしまうこともあるので注意してください。
退出
質疑応答が終了したら立ち上がって座席の横に立ち、お辞儀をしながらお礼の言葉を伝えます。その後、ドアの前まで歩き面接官の方を向いて「失礼します」と一言添えて一礼しましょう。ドアを開けて退室し、静かにドアを閉めるように注意してください。
面接のお礼
もしも面接のお礼をしたい場合は、面接が終わってからできるだけ早くするようにしましょう。面接をしてもらったことに対して、お礼のメッセージをメールや手紙で伝えるようにしましょう。
転職の面接で聞かれやすい質問8つ
転職の際の面接で聞かれやすい質問は下記8つです。
業務経験と現在の仕事内容
志望動機
転職理由
自己PR
活かせる経験やスキル
将来のビジョンや目標
長所・短所
年収などの希望条件
あらかじめよく聞かれる質問を把握して、本番中に焦らないように用意しておきましょう。
業務経験と現在の仕事内容
この質問では、応募者の業務経験や仕事内容が応募先企業での業務に活かせるのかを見られています。面接官は事前の書類選考で履歴書や職務経歴書に目を通しているため、業務経験や仕事内容を聞かれた時は職務経歴書に書いた内容をそのまま話すのではなく、要点だけを話すように注意してください。どんな内容・規模・立場でどんな成果を上げたのかを具体的な数値を用いて話すことがポイントになります。その他に、困難なプロジェクトやそこにどう取り組んだのかなど、具体的なエピソードを交えることでより説得力のある話ができるようになります。事前に企業側が求めている人物像や経験を理解した上で、それらに合致する自分の経験をしっかりとアピールしていきましょう。
志望動機
この質問では、この人は転職後に活躍してくれそうかや、長く働いてくれそうか、といった部分を見られています。志望動機を伝えるときは、企業研究をした上でなぜその企業を選んだのかを具体的に話すことを心がけてください。企業の求める人物像や仕事内容を把握した上で、自分が将来実現したいことやキャリアビジョンなどが合致していることをアピールすることが大切です。また、「安定しているから」といった競合他社にも当てはまりそうな回答をした場合、「それは他社にも当てはまることだと思いますが?」と深堀されると思ってください。意欲が伝わりにくかったり、福利厚生などの会社の待遇面ばかりを話してしまうと仕事への意欲を疑われてしまうこともあるので注意しましょう。
転職理由
この質問では、この人は転職後に活躍してくれそうか、長く働いてくれそうか、といった部分を見られています。回答が曖昧になってしまったり、前職の愚痴や不満が中心となると良くない印象を与えてしまうこともあるので注意してください。
転職理由を伝えるときは、自分の将来のキャリアビジョンや達成したい内容を具体的に盛り込みつつ、ステップアップのために必要な転職であることを伝えるようにすると良いでしょう。また、転職の動機が前の職場のネガティブな内容だった場合は、どのように改善策をとってどのような結果になったのかまで深く聞かれることもありますので、しっかりと準備しておく必要があります。転職後は前職と比べて環境と条件が変わるため、面接官は「前の職場の時と同じような理由で辞めないか?」と心配するケースがあります。同じ理由で辞めてしまうことがないということを伝えられると良いでしょう。
自己PR
この質問では、応募者の強みや特徴を把握して、仕事内容や企業が求める人材にマッチしているのかが見られています。自分の強みやスキルをアピールできる場面であるとともに、たとえ魅力的なスキルであっても入社後の仕事内容や企業が求める人物像にマッチしていなかった場合は、採用を見送られてしまう可能性もあります。事前にしっかりと募集要項を確認して、自分の強みや経験などをどのように使うことができるのかを伝えるようにしましょう。
活かせる経験やスキル
この質問では、応募者がどんなスキルを持っていて、それを活用してどのように活躍してくれそうかを見られています。応募している業種や職種の内容を踏まえて、適切な経験や実績、仕事に適用できるスキルをアピールしましょう。アピールの際には、具体的にどんなプロジェクトでどのようにそのスキルを使っていたのか、具体的なストーリーを踏まえながら回答するようにしましょう。
将来のビジョンや目標
この質問では、応募者が企業にマッチしているのか、就業意欲があるのかを見られています。応募企業の事業内容をしっかりと研究して、応募先の企業で実現可能な内容を回答することがポイントとなります。応募企業で成し遂げたいことを聞かれた場合は、自分の強みや今後のキャリアとして達成したいことを踏まえて企業でどのように活躍していきたいのかを回答するようにしましょう。
長所・短所
この質問では、応募者が働く上で活かせる点や、業務上で弊害となってしまう部分を把握するとともに、応募者がしっかりと自己分析できているのかを見られています。長所を話す際には内容を補強するために具体的なエピソードを踏まえることと、短所を話す際にはどのように克服しようとしているのかを付け加えて回答できると良い印象を与えることができます。
年収などの希望条件
この質問では、応募者の希望給与がそのポジションの想定に合っているかを見られています。また、応募者の考えや価値観を確認している場合もあります。特に強いこだわりがなければ、「御社の規定に従います」と回答すると良いでしょう。もしも年収に対して強い希望がある場合は、「御社の規定に従いますが、私は〇〇円を希望しています」と回答します。ただし、希望の年収が求人よりも高めである場合は、希望の理由や根拠をしっかりと説明するようにしましょう。転勤が可能か不可能かといった質問についても、不可能な場合はできない理由をしっかりと伝えるようにします。
よく聞かれる質問の対策に加えて、想定外の質問にも余裕があれば対策することが重要です。「あなたが一緒に働きたい人、働きたくない人はどんな人ですか?」といった変化球の質問への対応の仕方など、実際に今まで聞かれた予想外の質問と対処法にて解説していますので、ぜひご覧ください。
面接のマナー
それでは、面接のマナーについてご紹介していきます。
訪問~受付までのマナー
転職時の面接では、面接開始5〜10分前までに受付まで済ませるのが基本的なマナーです。遅刻は厳禁です。受付をする前に、下記のような項目を確認しておきましょう。
服装や髪型が乱れてないか
履歴書等を提出する場合は資料の準備ができているか
携帯電話などの音が出る端末の電源がOFFになってるか
確認が終わったら、面接を控えている旨と、自分の氏名、面接官の氏名など、必要な情報を受付に伝えましょう。
入室時のマナー
入室時のマナーについては一般的な転職の流れの挨拶の部分でもご紹介しましたが、先に入室して面接官を待つ場合は、案内され座るように促されてからお礼の言葉を伝えて座るようにします。案内された座席、もしくは下座に座り、面接官が入室したら座席から立ち上がって簡潔に挨拶を行い、面接官から着席するように促されてから「失礼します」といって一礼してから着席しましょう。
面接官がすでにいる部屋に入室する場合は、入室時にドアを3回ノックし、面接官に「どうぞお入りください」と言われてからドアを開けます。ドアを閉める時は後ろ手にならないよう後ろを向き、ドアを静かに閉めてから面接官の方を振り返って一礼します。その後、座席の横まで歩き立ったまま挨拶を行い、座るように言われてから着席しましょう。
オンラインの場合は、面接開始時間の2〜3分前に入室用のURLをクリックして待機し、入室したら「初めまして、〇〇(ご自身の名前)と申します。本日はよろしくお願いします。」と簡潔に挨拶しましょう。
面接中のマナー
面接は基本的に面接官が主導します。着席した後は、面接官の質問に対し回答していきます。面接中の姿勢は猫背にならないように背筋を伸ばして、手は膝の上に乗せておくようにしてください。また、アイコンタクトやジェスチャー、声のトーン、表情といった非言語でのコミュニケーションも重要となります。アイコンタクトは相手への興味・関心や、自分の熱意・自信を伝えることにも繋がります。ジェスチャーによって自分の意見を補強することも可能ですし、自然な笑顔で会話を進めることで好印象を与えることにも繋がります。こういった非言語によるコミュニケーションは、外国人との面接では特に重要となります。
しかしながら、非言語でのコミュニケーション手法を不自然な形で行ってしまうと、面接官にネガティブな印象を与えてしまうこともあります。例えば、「アイコンタクトの際に相手を見つめすぎると、ぎこちない雰囲気や少し攻撃的な印象を与える可能性がある」などです。
使いこなせれば大きな武器になりますが、どのように練習すべきか分からない場合は転職エージェントを活用してください。エイペックスでは面接での回答の仕方だけでなく、こうした非言語のコミュニケーションまで模擬面接を通してサポートを提供しています。
退出時のマナー
退室時のマナーについても一般的な転職の流れの退室の部分でご紹介しましたが、一通り質疑応答が終了し、面接官から「以上で面接は終了です」と言われてから立ち上がり、座席の横に立ってお辞儀をしながら「本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました」とお礼の言葉を伝えましょう。その後はドアの前まで歩き、面接官の方を向いて「失礼します」と一言添えて一礼しましょう。ドアを開けて退室し、静かにドアを閉めるように注意してください。
身だしなみのマナー
面接では、身だしなみを整え、良い第一印象を与えることが重要です。服装で迷った時はシワのないスーツを着用し、清潔感のある髪型に加え、靴の手入れも行いましょう。身だしなみによって不合格となった方の例もご紹介していますので、そちらを参考にしながら服装や髪型は清潔感があるか、客観的にどう見られているかなどを意識してみるようにしてください。
転職時に気を付けるべきマナーについてインターネット上には多くの情報が掲載されていますが、情報が本当に正しいのか、心配になった経験はありませんか?転職サポートを長年続けている転職エージェントを活用することで、求人紹介、履歴書添削や面接練習だけでなく、マナーや気をつけたほうが良い話し方など多くのことを知ることができます。
面接当日までに準備・確認するもの
採用面接では、必要な書類や情報を確認するなどの事前準備をしておくことが大切です。
面接時間と場所
事前に面接を受ける場所への移動手段やかかる時間、最寄駅からの行き方を確認し、遅刻しないよう注意してください。面接会場に開始時間の約15分前くらいに到着して、面接開始5〜10分前までに受付まで済ませられるように時間を調整しましょう。
面接当日の持ち物
面接の前日に、当日必要な持ち物を確認するようにしましょう。面接の際に必ず必要となるものは下記の9つです。
A4サイズの書類が入るカバン
履歴書や職務経歴書など企業から指示されたもの
筆記用具や手帳
求人情報のコピーや会社案内
スマートフォンや携帯電話
腕時計
現金と交通系ICカード
ハンカチとティッシュ
面接会場までの地図と行き方
書類を面接官に手渡しする場合は、クリアファイルに入れた上で白か茶のA4封筒に入れておきましょう。忘れ物をしないように、持ち物のチェックリストを作成しておくのも効果的です。
転職時の面接で良い印象を与える方法
それでは、面接で面接官に良い印象を与えるために気をつけていただきたいポイントをご紹介していきます。
企業研究をしっかりと行う
面接を成功させるためには、企業研究をしっかりと行うことが重要です。企業研究を行なった上で、競合他社にはない応募企業の魅力や自分が今後達成したい内容と企業の取り組みがマッチしている点をアピールするようにしましょう。実績や製品情報、従業員数などの基本的な情報だけでなく、企業の取り組みや社員へのインタビューなども確認しておくことをおすすめします。企業の動向の確認に加えて、同業他社に勤めている知人に話を聞くなど理解を深め、なぜその企業なのかを伝えられるようにしましょう。
将来像を明確に伝える
面接官は、候補者が持っている経験から今後どのように自社で活躍してくれそうかを考えるため、自身の経験や現在持っているスキルと結びつけて具体的に入社してからどうなりたいのかを伝えると良いでしょう。何年後にどんなことをしたいのか、できる限り数値を使って具体的に説明すること、実行可能性があるものを将来像として挙げるように注意してください。
面接官の目を見てハキハキと話す
面接中は、面接官の目を見ながらハキハキと話すようにしましょう。相手の目を見ながら笑顔で話すことで、自信があるように見えます。
反対に声が小さくてボソボソと話してしまうと、暗い印象を与えることやコミュニケーション能力が低いと判断されてしまうことがあります。
経験やスキルをアピールする
自分の経験やスキルを踏まえて、応募企業でどのようにそれらが活かせるのか具体例を上げながらアピールしましょう。どんなに素晴らしいスキルでも、そのポジションに関係ないのでは意味がありません。決して独りよがりな回答はしないように注意してください。
面接で良い印象を与えるためには、自分の面接態度や回答などに対して客観的なアドバイスがもらえる環境で練習することが好ましいです。そのため、友人や家族など客観的に自分の面接を評価してくれる方を探して練習相手をお願いすることをおすすめします。エイペックスでも日本語・英語両方で模擬面接を行っており、有意義なフィードバックが得られると候補者の方々から評価をいただいています。転職エージェントは面接対策について多くの経験を持っているため、客観的かつ効果的なアドバイスを無料で受けることができます。
面接で避けた方が良い行動
次に、面接官にマイナスな印象を与えてしまう可能性がある行動について、ご紹介していきます。
遅刻するもしくは早く着き過ぎる
遅刻が厳禁なのは一般的ですが、実は早く着き過ぎるのも問題となります。やむを得ない理由で遅刻しそうになった場合は、必ず企業に電話して遅れる旨と到着時間を伝えるようにしてください。早すぎる到着は面接官を急かしてしまうなどスケジュールに影響を与えてしまい、迷惑となってしまう可能性があります。面接開始の5~10分前に受付を済ませるスケジュールで臨みましょう。
自信のない態度
面接中に面接官と目を合わせない、声が小さい、など自信がなさそうに見える態度はネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。そうならないためにも、面接中は顔を上げて面接官と目を合わせながら、大きな声で笑顔で話すように心がけましょう。
言葉遣いが適切でない
面接官は、中途採用では社会人経験を積んだ方を期待するため、間違った言葉遣いをしてしまうとネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。普段から正しく敬語を使えるように意識しておきましょう。
話を遮ってしまう
面接で緊張してしまうと、焦って面接官の言葉を遮ってしまう方もいらっしゃいます。面接ではコミュニケーション能力も見られており、対話がうまくいかないとネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。落ち着いて、面接官の話は最後まで聞いてから回答するように意識しましょう。
面接に関するよくある質問
ここでは、中途採用の面接でよくある疑問点と回答をまとめています。これから転職を考えている方やこれから面接を受けようとしている方はぜひご覧ください。
選考結果が遅いときは?
最初に、企業からのメールを見落としていないかを確認します。面接中に返事がもらえるまでの目安の期間を言われることも多いので、もしその期間を過ぎても連絡がない場合は問い合わせてみましょう。転職エージェント経由で申し込んでいる場合は、エージェントに確認してもらいましょう。
面接に遅刻しそうなときの対処法は?
ほんの数分であっても、間に合わないと分かった時点で企業に連絡しましょう。事前に連絡先が渡されていることが多いため、その番号に電話し謝罪の言葉と共に遅れる旨と到着時間等を伝えるようにしましょう。
「私服でお越しください」と言われたら?
私服でお越しくださいと言われた場合は、私服で面接場所に伺うようにしましょう。私服の場合は、清潔感のあるビジネスカジュアルを選ぶようにし、短パンやサンダルなどのラフすぎる服装は避けるようにしてください。
面接中の鞄やコートなどの防寒具、傘の置き場は?
基本的にコートなどの防寒着は建物に入る前に脱いでおきましょう。建物に入る際に傘置きが用意されていた場合は傘おきを利用し、ない場合はカバンや防寒具と共に持ち歩きましょう。面接中はカバンを着席後に椅子の横に立てて置き、コートなどは畳んで鞄の上に置きます。傘は横に並べて置くようにしましょう。
採用面接では、突然面接官が交代したり、英語での面接が始まったりと、予期していない展開が待っている可能性もあります。思った通りに進まない場合のためにも、事前にしっかりと自分をアピールするための準備を行っておきましょう。気になる点や不安な点がある方は、ぜひエイペックスのコンサルタントにご相談ください。
コンサルタントが気づいた直近の面接の傾向
ではここで、エイペックスのコンサルタントが気づいた直近の面接の傾向について、Q&A形式でご紹介していきます。
Q. コロナ禍と比較した最近の面接の傾向は?
コロナ禍はほぼオンラインだった面接も、どこかのタイミングで最低1回は対面にする企業が増えました。完全オフィスワークに戻した企業はあまりなく、「今後もフルリモート」に舵を切った企業と、「リモートワークとオフィスのハイブリッド」にする企業の二極化になっている印象です。管理職の採用では、「リモートチームのコミュニケーションの促進(チームワークの醸成)をどのようにしているか」といったコミュニケーションに関する質問がよく出るようになりました。
質問例:「リモート会議でどうディスカッションを促すか」、「雑談が容易でないオンライン環境でどう部下とコミュニケーションを取るか」など
Q. 10年以上など、長く採用面接から遠ざかっている人にアドバイスは?
まず、以前とは市場も自分のスキルも変わっていることを理解することです。次に、企業は候補者が「即戦力」となるかを面接で判断することを念頭に置き、長々と時系列で自分のキャリアを語らず、直近の経験を中心にto-the-pointで話すように心がけることが重要です。面接の感覚が鈍っていることを想定し、模擬面接をして3分以内で自己PRを話すなど時間を計って練習することをおすすめします。
Q. 未経験の業界に転職したい人へのアドバイスは?
第二新卒くらいの若手であればポテンシャルで採用してくれる企業は多いのですが、それ以上であれば相当厳しいと思って臨みましょう。年収やタイトルが下がってでも異業種に転職したいという意欲と志望動機に、「説得力」が必要となります。その業界の経験者であるライバルよりも、自分がそのポジションに相応しいと言える「説得力」を見つけ、複数の面接で複数の面接官に説明し、説得できるよう練習を積むことが大事です。
Q. 管理職に応募する人にアドバイスは?
現在管理職の場合:マネージャーとしての経験、実績を話せるようにしておくことが大切です。どのランクの管理職でも最も苦労するのは「上手くいっていない部下をどうマネジメントするか」です。パフォーマンスが振るわない部下に対しどう鼓舞して成功に導いたのか、自分なりの実績を話せることが好ましいでしょう。
これから管理職へチャレンジする場合:現職でマネジメントしているライバルよりも自分のポテンシャルで採用してもらえる「説得力」が大事です。自分のセールスポイントを考えることを重視してください。マネージャーでなくともプロジェクトリーダーなど、リーダーシップを発揮した経験を具体的に話せるようにしておきましょう。これからチームで問題が起こった場合の対処法を聞かれますので、今までの経験から自分ならどうするかを話せるように準備しておきましょう。
Q. その他採用面接において有効なアドバイスは?
あとで自分の首を絞めることになりますので、ウソは絶対につかないことです。できないこと、経験がないことを聞かれても言い回し一つで面接官の印象は変わりますので、自分の回答の最後はポジティブになるように練習しましょう。「こういった失敗があったけれどもそこからこういった学びがあり、それを御社でこう活かせると思う」など、ポジティブな内容で締めくくることが大切です。転職理由についても、たとえネガティブな理由であったとしても必ずポジティブに変換することが必要です。
困ったら面接のプロに頼るのがおすすめ
内定獲得のためにはできる限り練習や準備を行なって面接に臨むことが大切です。面接の流れを練習する方法としては、転職エージェントを活用することがおすすめです。あなたにとって最も効率的なキャリア形成実現に向けて、各業界に精通し数々の受賞歴に輝くエイペックスのコンサルタントがキャリアパートナーとしてあなたの転職活動を全面サポートいたします。今すぐの転職でなくとも今後のキャリアについてのご相談や、とりあえず登録だけしておきたいという方も大歓迎ですので、まずはお気軽にお問い合わせください!