「外資系企業に転職したい!」と思っても、いざ応募する際に壁となるのが英文履歴書の作成ではないでしょうか。さらに、多くの方が見落としがちなのが「カバーレター」の存在です。
英文履歴書に自己PRの欄がない分、一緒に送付する「カバーレター」は、いかに自分が魅力的な候補者なのかをアピールできる一つのツールになります。例文やサンプルを用意しましたので、採用担当者の目に留まるカバーレターを作成し是非書類選考を突破しましょう!
効果的な英文カバーレターの書き方
英文履歴書に付ける「カバーレター」とは、いわば挨拶状のようなものです。日本語であれば、「履歴書を送付いたしましたので何卒よろしくお願いいたします。」という趣旨の文章になりますが、英語のカバーレターはそれとは全く違います。
英文履歴書には志望動機や自己PRを記載する箇所がありませんから、このカバーレターが自分を売り込む絶好のチャンスと捉えられており、採用担当者もそれを期待しています。そのためには基本的なルールは外さす、そのうえであなたがそのポジションに最適な人材であると具体例と熱意を持って自己PRをする必要があるのです。これはメールにも応用できますので、ぜひ書き方を見てみましょう。
基本ルール:
A4用紙1枚を使って手紙形式でタイピング
要点を簡潔に(1段落2~3行くらい)。ただし、省略形はNG(主語の省略やI wannaなど)
スペルミス、文法ミスはNG。必ず校閲すること。
全体に統一感を持たせる(大文字/小文字、全角/半角、ピリオドあり/なし、数字がアラビア数字である、など)。
以上の基本ルールを踏まえた上で、以下のサンプルを見てみましょう。
≪英文カバーレターサンプル≫
①差出人の氏名、連絡先
氏名、住所、電話番号、メールアドレスの順に、左詰めか中央に記載するのが良いでしょう。住所は、建物名、部屋番号、番地、市区町村、都道府県、郵便番号、(国名)の順番です。
②日付
履歴書を提出する日付を記入します。月、日、年(アメリカ式)か日、月、年(イギリス式)の順番です。例)2020年9月1日→September 1, 2020
③受取人の氏名、宛先
採用担当者(Mr.かMs.に注意)の氏名、役職、部署、会社名、会社の住所を記載します。担当者の名前を記入するのがベストですが、どうしても不明の場合は役職から記載しましょう。
④担当者名
「Dear Mr./Ms. Last name:」と書きます。担当者が不明の場合は、「To Whom It May Concern:」「Dear Sir/Madam:」「Dear Hiring Manager:」などとします。
⑤件名(省略可能)
「RE:」と書き出し、書類を送る目的を記載します。「RE: Application for the 〇〇 position」と記載するのが一般的です。求人番号(job reference number)があればそのあとに記載します。
⑥本文A(1段落)
どの職種に応募したいのかと、どこで求人情報を見たか、もしくは誰の紹介かを簡潔に書きます。「I am applying for the position of 〇〇〇...」や、「I am writing to express my interest in the position of 〇〇〇...」「I would like to be considered for the position of 〇〇〇...」と書き出す方法があります。
⑦本文B(2~3段落くらいまで)
ここが最も重要なパートです。自分がそのポジションになぜ適任なのか、自身の職務経験やスキルを踏まえて具体例を挙げて自己PRします。抽象的な自己アピール(I am a quick learner, hard-workingなど具体例がないもの)は避けてください。
簡潔に、しかし力強く熱意を持って伝えるため、
・I am confident/certain to be able to...
・I strongly believe that...
・I take my pride in my experience/ability/expertise//skill sets to...
などの表現を使っても良いでしょう。
自分のスキルや経験が応募するポジションにマッチしているとアピールするのに、以下のような表現を使うこともできます。
・I possess the skill sets and experiences you are looking for...
・I am well qualified for the position since...
・My experience as a marketing assistant aligns well with the qualifications needed for the position...
・My background in product management makes me the perfect fit for the role...
・My 10-year work experience in the field makes me the most valuable addition to your exceptional team...
I am.., I worked..というように、「I」を多用すると稚拙な印象を与えてしまうので、上記のような表現で時々主語を「I」以外にしてみてください。
また、履歴書の項目を使って以下のように箇条書きにする方法もあります。履歴書同様、能動態で時制を統一させること、Managed.. Managed..のように繰り返し同じ表現は使用しないよう注意してください。
・Achieved(Achieving)…
・Implemented(Implementing)...
・Led(Leading)...
・Managed(Managing)…
加えて、応募先の企業情報があれば、それを自分の得意分野につなげてアピールしても良いでしょう。
・I understand that Tokyo Pharma will enhance its efforts to expand sales to the global market. I believe that this is an area where I excel since...
⑧本文C(1段落)
面接を受けたい意思表示、コンタクト方法と、レターを読んでいただけたことに対するお礼を述べてください。ぜひ応募先企業に就職したいという熱意を、最後にもう一度示してください。
・It would be an honor if I was given the opportunity to meet with you in the near future...
・I would be pleased to discuss my qualifications and interest in working for your company at your convenience...
・I am extremely enthusiastic about this opportunity. I look forward to hearing from you soon...
などの表現で、面接への意欲を伝えられます。
⑨敬具
「Sincerely yours,」「 Yours sincerely,」「Yours respectfully,」「Yours faithfully,」「Kind regards,」などがあります。
⑩署名
あなたの自筆のサインと、その下にフルネームで名前をタイプしてください。
⑪同封書類について
「Enclosure: Resume」と書いて履歴書が同封されていることを案内してください。紹介状(Reference Letter)や推薦状(Letter of Recommendation)も同封する場合は、「Enclosures: Resume, Reference Letter」と記載します。
上記はサンプルになりますが、これを参考にしながらあなた自身のオリジナルのカバーレターを作成してみてください。メールで企業に直接履歴書を送付する場合でも、メールがカバーレターの役割を果たす時もあります。その場合も、この内容を参考にして英文メールを作成してみてください。繰り返しになりますが、応募先企業に就職したいというあなたの熱意を、簡潔に、プロフェッショナルに伝えることが一番大切です。
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