製薬業界などは大きいようで狭い業界ですから、日々、色々な噂を耳にする機会があると思います。特に転職を検討する際には、そういった企業の噂に敏感になるでしょう。コンサルタントも日々候補者や業界関係者とお会いする中で、企業や人について様々な噂を耳にする機会があります。
人のウワサは当てにならない
多くの発信情報は、転職者からのものでしょう。何かしら前職に不満があり転職をしている方が殆どですので、そういった方たちからの情報は偏りがちです。現職に満足している、企業で良い待遇を受けている殆どの方は、ご自身の企業について大きく声を上げないものです。噂の内容は「人」や「組織」についての内容が多いですが、残業時間や仕事スタイル、職場環境、給与や福利厚生、グローバルでの動きなど様々な種類があります。
XX会社のR&Dヘッドは横暴だなどの噂がある場合も、たまたまヘッドと反りが合わなかった方が多くの方に話をして噂が回っている可能性もあります。〇〇さんはXX会社に入社して大幅に給与が上がったから、XX会社は給与がとても良い、なども信憑性があまりありません。実は〇〇さんの前職の給与が低目の設定で転職先で周りの方の給与範囲に合わせている為、〇〇さんにとっては大幅な給与アップになった可能性もあります。
公平な評価は転職コンサルタントが把握してることが多い
噂は、人間ですから合う合わないそれぞれの見解が異なりますので、自分自身の目できちんで判断する必要がありますが、職場環境や雰囲気、給与、福利厚生などについては、是非コンサルタントに確認してみてください。良いコンサルタントは事実をしっかり把握しているか、または確認してくれるはずです。
噂を100%信じる前によく考えてみてください。上司の〇〇さんは、とっても働きやすくリーダーシップがある!という事はなかなか声に出して言う機会がないのに、〇〇さんは威張り散らして全然仕事をしないなど、悪い部分はすぐに噂になって広がります。普段の生活の中で、家族の愚痴は周りに話すけれど家族の自慢はなかなかしないですよね?
ネガティブな噂は伝播しやすい
ある心理学者によると、強い不安を引き起こすような話題はそうではない話題よりも、早く、そして広く伝播するそうです。転職先の企業について噂やインターネットの書き込みなどは信じ過ぎず、複数の方に意見を聞き、友人やコンサルタントにも話を聞いてみましょう。もしかしたら、先入観だけでせっかくの縁を無駄にしてしまっているかもしれません。噂話も参考になりますが、最後は自分自身での判断で後悔のない転職をしましょう!