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【回答例あり】面接で「あなたにとって仕事のやりがいとは?」の上手な答え方

なぜ面接官は「仕事のやりがい」について質問するのか?

採用面接では、「あなたにとっての仕事のやりがいは何ですか?どんなときにそれを感じますか?」という質問が来ることがよくあります。
ここで気を付けなければならないのは、面接官は単に雑談をしているわけではなく、質問には必ず意図があるということです。面接官に好印象を与えるため、以下の2点の質問意図に沿った回答をあらかじめ準備しておきましょう。

  1. 仕事に対する価値観を確かめるため:
    この質問の第一の目的は、就職希望者(=あなた)の仕事に対する価値観を確かめることにあります。あなたがどんなことに重きを置いているのかを知ることができれば、企業はあなたがやりがいを感じ、成果をあげやすい環境で働けるのかを確認することができます。

  2. 担当する仕事との相性を確かめるため:
    例えばあなたが、「人に感謝されるときにやりがいを感じる」と答えるとしましょう。その場合、応募ポジションが直接感謝が届きにくいバックオフィスなどの場合、企業は「大丈夫かな?」と疑問を抱いてしまうかもしれませんので、答え方に注意が必要です。実際に入社してから、あなたが「思っていた内容と違う」とならないように、企業は任せる仕事内容との相性を見ています。


例文で解説!「仕事のやりがいとは?」の質問への答え方

それでは実際に、「あなたにとっての仕事のやりがいとは何か?」を聞かれたときの答え方を3つの例文で解説していきましょう!

回答例① 職種:営業、やりがい:成果をあげたとき

「私にとっての仕事のやりがいは、『成果をあげたとき』です。以前の職場で部内全体の売上が下がっていたときに、過去の購入者のリストを作成し、そのお客様に対して『以前の商品との違い』を積極的にアプローチしました。このときには新商品の良い点だけではなく、あえて『価格が少し高くなる』などのデメリットもすべてお伝えしました。その結果、『きちんと説明があって安心できる』と評価いただき、売上が25%改善しました。また、私が契約したお客様のうちの90%は、リピーターとなってくださいました。
上司や同僚から誉め言葉をもらいましたが、成果を上げることは単純に『自分が認められること』だけではなく、『お客様に満足いただけたこと』の証明だと感じています。御社に入社後も、誠実に営業を行い成果をあげていきたいと考えています」

→企業の立場で言えば、売上を達成・超過してくれる営業職を採用したいのは当然ですから、「成果をあげたとき」「目標を達成したとき」「具体的な数値アップ」を言うだけでも効果的です。実際に、「御社の充実したインセンティブ制度に惹かれ志望しました」と志望動機につなげることで十分な回答になることもあります。
しかしそれに加えて、「成果をあげることは自分自身のためだけではなく、お客様の満足度にもつながること」「お客様のロイヤリティをあげることで次の購買にもつながること」まで言及して、視野の広い人物であるという印象を抱いてもらうのも良いでしょう。

回答例② 職種:介護職、やりがい:人の役に立つこと

「私にとっての仕事の上でのやりがいとは、『人のために役に立つこと』です。ただ、介護の現場ではどうしても人手が足りず、『入居者様に対してもっとこのように働きかけたい』と思っていても、それが叶わないことがあることもあります。
しかしこちらの(応募先の)施設では、入居者様2人に対して1人の介護職員が配置されているということで、よりきめ細やかな介護ができると考え、御社を希望しました。」

→介護職や看護職、接客職などは「やりがいを語りやすい職種」ではあります。しかしその分、どうしても似通った回答になりがちです。これを避けるためには、「なぜその施設(企業)でなければならないのか」の独自の理由を探し出して語れるようにしましょう。上記のように具体的に数字を出すと、「ウチのことをよく研究してくれているな」と好印象を抱かれやすくなります。
※介護の人員配置は、入居者3人に対して介護者1人が基本

回答例③ 職種:経理事務、やりがい:人を支えること

「私がもっともやりがいを感じる瞬間は、『人の支えになれたと実感したとき』です。私は学生時代に家庭教師をしていましたが、生徒の成績がなかなかふるわず志望校への合格が危ぶまれる状況でした。そこで自分の受験のときの経験を活かし、オリジナルの問題集を作りアドバイスをしていきました。また、身近な大人である自分が何かに挑戦する姿を見せることも手助けになるかと思い、私自身も同時期に簿記の勉強をして2級を取得しています。志望校に合格したときの生徒の『先生に支えてもらえてよかった、先生も合格おめでとう』という言葉が、今も私の心に残っています。
このときの経験と資格を活かしたいと考え、資格を活かしつつ社内の方々を縁の下から支えられる経理事務を希望しました」

→事務職は介護職や営業職とは異なり、「志望動機」「やりがい」が語りにくい職種です。オペレーション業務のコアである「人を支える」ことを全面に出しつつ、そこに具体的なエピソードを加えると説得力が増すでしょう。

仕事におけるやりがいの質問で避けるべき回答

  • 応募しているポジションで活かせない:
    例えばあなたが、「英語力を活かしてグローバルに活躍できることにやりがいを感じる」のに、全く英語を使わない職場であれば面接官にはあなたがその会社で活躍するイメージが抱けません。あくまで「応募している仕事で活かせること」にやりがいを持たせて答えるようにしましょう

  • 具体的なエピソードがない:
    例えば、「人の役に立つときにやりがいを感じる」と答えるだけで終わりにしては、「どうしてそう思うのですか?」と面接官に深堀されてしまいます。必ず、なぜそう思うのかの具体的なエピソードを語れるようにしておきましょう。面接の教本に書いてあるようなことをそのまま言った場合も、「よくある答えで自分の頭で考えていない」という印象を抱かれてしまうかもしれません。

そのほかにも、「ボーナスが良かったとき」「年収があがったとき」などの金銭に関する回答は、「やる気があって好ましい」と思われる可能性も、利己的と判断される可能性もあるので答え方に注意が必要です。
また、「仕事を通して自己実現ができたとき」と答えるときも、「志があって良い」と捉えられることも、「ウチはあなたの自己実現を叶えるための場所ではない」と判断されることもあるので、同じように注意が必要です。

「なぜ御社を志望するのか」を盛り込んで

「仕事におけるやりがいは何か」という質問に対する答えは、

  • 応募先の仕事に活かせること

  • 具体的なエピソードがあること

  • 利己的でないもの、もしくはそれをフォローできる答え方にすること

に加え、

  • 応募先の仕事が最も自分がやりがいを感じると思えること

を盛り込むと良いでしょう。

この質問は、あなた熱意や仕事の姿勢を伝えられるチャンスでもあります。自分を売り込めるチャンスの質問だと捉え、志望動機とからめてオリジナリティのある回答を考えておくと非常に好感度が増します。

こういったあらかじめ準備できる質問のほかに、予期せぬ質問や答えに窮する質問が投げかけられたりと、十分な対策を要するのが採用面接です。エイペックスでは、日本語・英語での履歴書添削から採用面接の練習、想定質問の洗い出しなど、一から求職者様の転職活動をサポートしています。コンサルタントは業界別ですので、各業界の市場動向も知るためにもぜひ無料の会員登録をされてみてください!

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