「今年こそはキャリアアップを目指したい!」「転職したいけど、何から始めればいいの?」とお悩みの方、転職成功には情報収集に加えて自分の価値を最大化させる「セルフブランディング」が必要です。
転職活動におけるセルフブランディングとは?
「セルフブランディング」とは、自分自身をブランド化することで他者との差別化を図り、競合相手よりも優れた価値を持っている人間であると相手に認識させることです。
実は、このセルフブランディングを怠っているために「書類選考が通過できない」、「スカウトが思ったよりも来ない」など、転職活動で不利になっている方を多く見かけます。
転職活動は、「採用」をめぐる他の求職者との「イス取りゲーム」です。企業側は当然、より魅力的で、より仕事が出来そうと思う方を採用します。自己を十分にアピールできる人間は、そうではない人間に比べて有能に見えますから、結果としてこのイス取りゲームに勝利しやすくなるのです。
そこで勝者になるために必要となってくるのが「セルフブランディング」です。
セルフブランディングは、戦略なく闇雲にアピールを繰り返すことではありません。自己分析の過程であなたの人材としての「価値」を具現化し、それを効果的にアピールすることがセルフブランディングであり、転職活動成功の大きなカギとなります。
なお、セルフブランディングはただの「自分磨き」とは異なります。
セルフブランディングにおいては自分自身を磨くことはもちろんですが、それを有効にアピールすることこそがポイントです。どれほど優れた能力を持っていても、それをアピールできなければ意味がありません。
また、新卒と中途ではセルフブランディングの視点が違います。
新卒の場合、未経験を覚悟で企業は「人ありき」で採用しますから、自分がその投資に値する優れた人物であると証明する視点が必要です。
それに対し中途は、「事業にどれだけ貢献してくれるのか」、「どれくらい利益を生んでくれるのか」という「スキルありき」で応募者は吟味されますので、その視点から自分は価値がある人材であるとアピールできなければなりません。
具体的なセルフブランディングの方法:3つのステップ
ここからは、転職活動におけるセルフブランディングを成功させるための3つのステップをご紹介しましょう!
1. 実績・スキルの洗い出し
まずは、あなた自身のキャリアを客観視できるよう今までの実績や得られたスキル、保有している資格の洗い出しを行いましょう。その際は結果のみでなく、「どうやって達成したのか」「なぜそれが成功したのか」といったプロセスが説明できるようにしておきます。企業は、あなたの実績そのものに興味があるわけではありません。新しいポジションでいかにそれを発揮してもらえるかを判断して採用しますので、実績の裏側にある方法論やマインドのほうが時として重要です。
2.「目に見えないスキル」も明文化してみる
資格や実績などの分かりやすい有力材料を洗い出すことも大切ですが、キャリアの過程で得られた「目に見えないスキル」も棚卸ししてみましょう。
特に企業が必ず求めるのが「コミュニケーション能力」です。「仕事だけできれば良い」と考えて採用している企業は稀で、多くの企業は「今いる社員と円滑に仕事を進められる人」かどうかを判断して採用します。
そのほか、様々なステークホルダーと協働できる「協調性/チームワーク」「対人能力」「リーダーシップ」、スピードが求められる業務でも実力を発揮できる「プロジェクト管理能力」「マルチタスク能力」「適応力」、締切を守れる「コミット力」「プレッシャーへの対応力」、突発事項に対応できる「柔軟性」「問題解決能力」、他者と成果を共有できる「自発性」「貢献力」「情熱」なども頻繁に求められるスキルです。
また、管理職への転職は何といっても「マネジメント力」が非常に重要です。面接でかなり深掘りされることが多いため、あなたが成功するマネージャーであることをきっちりと言語化しておかないといけません。
3. 自己PRのアウトプット
自身のキャリアを洗い出し、目に見えないスキルを明文化し、自分の価値を客観視して具現化できたたところで、次はそれを上手に発信しましょう。
履歴書・職務経歴書に上記のポイントを落とし込んだあとは、それを転職サイトのキャリアシートにも反映させましょう。1点注意したいのが、だらだらと自慢話のような自己アピールにならないこと。読み手の気持ちを考えあくまで端的に、分かりやすくが鉄則です。
また、LinkedInなどをはじめとしたSNSも上手く活用しましょう。人事担当者もヘッドハンターもあなたのSNSをチェックしています。オンラインプロフィールで自身の魅力的なイメージを作り上げると同時に、「会って話を聞きたいな」と思われるような余白を残しておくこともポイントです。
SNSでは、仕事以外の経験や活動をアピールして親しみやすい人柄であることを伝えたり、興味ある企業について投稿したり企業の投稿にコメントしたりして、業界知識の深さをアピールできたりします。そうすることで自身のネットワークを広げたりコミュニティを形成したりすることもできますので、その際はセルフブランディングを忘れず、一貫性を保ちながら活用していきましょう。
なお、賛否両論がありそうな話題の扱いは避け、荒い言葉遣いはしないよう慎重さも必要です。SNSにおいては、「何を言うか」と同じくらい「何を言わないでいるか」も重要です。
まとめ
このようにセルフブランディングを行うことで、自分自身を理解した明瞭かつ魅力ある自己PRを完成させることができます。自身の「強み」がはっきりと分かったことで、余裕と自信を持って転職活動に臨めることも大きなメリットです。
転職成功に大きく関わるセルフブランディングですが、自分を客観視することが難しい場合には、エイペックスのようなプロの力を借りることも一つの選択肢です。第三者の目で、市場価値があがるアピールの仕方を教えてくれますので、気軽に相談してみてください。