リーマンショック以降はミッドキャリア層の転職率が最も高くなっています。そのため、高条件の仕事は競争率が高くなっており、転職時の面接の流れの正確な把握や入念な面接対策がこれまで以上に重要になってきました。ここでは、面接で成功するためのいくつかのヒントをご紹介していきます。
面接前の準備
リサーチ、リサーチ、そしてリサーチ!
準備不足で面接に臨むことほど最悪の事態はありません。職務経歴書の内容を頭に入れておくだけでなく、受ける企業のバリューや文化、製品などを知っておくことが面接の勝敗を大きく左右します。まずは企業のホームぺージをチェックし、他にもその企業に関連したニュースがあれば忘れずに確認しましょう。そして企業や業務内容について鋭い質問をすることで、あなたの企業への熱意や本気度をアピールしてみてください。くれぐれもホームページに既に書かれてあることは質問しないように!
面接官が既に分かっていれば、その人についてあらかじめ調べておくのも良いでしょう。事前にリサーチを行っておけば、面接でどのような事が聞かれるかも予想でき、場合によってはその人の会社でのバックグラウンドを質問することも可能になります。
ヒント:エイペックスなどリクルーターを通して転職活動をすれば、転職全体のスケジュール作成のサポートや面接対策をしてもらえるだけでなく、面接官が誰なのか、その企業の面接スタイルやよく聞かれる質問など一人で活動していては分からない多くの情報を教えてもらうことができます。
復習する
たとえ自分で作った職務経歴書でも、面接を受ける前に必ず目を通して内容を復習しておきましょう。職務経歴書の中でも絶対にアピールしたいセールスポイントを確認しておくことで、面接中に忘れずに伝えることができます。面接で緊張しやすい、または遠慮がちになってしまう傾向がある方には特に重要なポイントです。
また、これから受けるポジションの職務内容についてもしっかり確認しておきましょう。あなたのこれまでの経験と、企業が求める条件がきちんと合っているかを再確認できるからです。企業が求めている条件にあなたの経験を完全にマッチさせて自己アピールすることで、あなたが最も最適な候補者だと思ってもらえるでしょう。
面接中
非言語コミュニケーションを大切に
コミュニケーションにおいて、言葉がメッセージ伝達に占める割合は7%で、それ以外が93%だと聞いたことがありますか?非言語要素はあなたの印象に大きなインパクトを与えるため、自分がどう見られるかを常に意識する必要があるでしょう。最初の挨拶で好印象を与えるのはもちろん、面接時は背筋をピンと伸ばして座り、笑顔で、アイコンタクトを欠かさないようにしましょう。姿勢を崩したり、過剰な表情を見せたり、手を動かしすぎないように気をつけてください。これらの動作はあなたの発言を妨げるだけでなく、あなたがポジションに興味がないのではないかと思われてしまう危険性もあります。ただし、WEB面接ではややオーバーかと思われるくらいのうなずきや反応を心掛けるようにしましょう。
より具体的に
あなたの経験や職務経歴を話す時は、出来るだけ具体的に話すように心がけましょう。あいまいな言い方を避け、これまで何をしてきたかや、任務遂行のために踏んだステップなどを詳しく説明しましょう。ここでは事前の準備が効力を発揮します!受けるポジションについて知っていること、企業が求めていることとあなたの職務経歴を上手く組み合わせて自身を最大限にアピールすれば、きっと面接官の心を動かすことができます。
面接で質問にはっきりと的確に答えるためには、STARメソッドがおすすめです:
S-シチュエーション:その時のシチュエーションを詳しく説明し、頭の中に映像を映し出させる
T-タスク:いつ、どこで、誰とそのタスク(任務)を行ったを具体的に説明する
A-アクション:何をしたか、どのようなスキルを使ったか、どういった特徴があったかを伝える
R-リザルト(結果):結果、何をもたらしたか?
このテクニックを使えば、難しい質問にもあなたの経験を交えながら答えられ、他の候補者たちより一歩リードすることができるでしょう。
熱意を見せる
受ける仕事に対する熱意を見せることは大変重要です。強い興味を持っていることを面接官に示せば、あながたとりあえず何でもいいから仕事を探している訳ではなく、長く腰を据えてその企業で働きたい、一緒に働くことを楽しみにしているとアピールできます。
質問する
前にも述べたように、面接中に鋭い質問をすることが成功の秘訣になります。企業カルチャー、扱う製品、社員、受けるポジションについてなど、面接の最後に質問したいことをリストにまとめておきましょう。これによって、あなたがその企業や仕事に興味を持っていることを示すと共に、企業のために既に多くの時間を費やしてきたとアピールできます。
ネガティブ発言に注意
あなたの過去または現在の会社についてのネガティブ発言は、いかなる退職理由でも絶対に避けるべきです。代わりに、退職理由をポジティブに言うように心がけましょう。例えば、「残念ながら、今の会社ではこれ以上成長できないと感じています。貴社では、キャリア上でも人間としても大きく成長できる機会を与えていただけると思い、応募しました」などと伝えると角が立たないでしょう。
まとめ
面接する企業のリサーチを徹底的にし、面接準備を入念に行う
面接中は、非言語コミュニケーションにも注意する
面接では、他の候補者から一歩リードできるSTARメソッドがおすすめ
ポジティブになること!応募する仕事に対しての熱意を見せ、今の(または過去の)会社に対するネガティブ発言は避ける